エレキギター初心者におすすめのピックは?厚さと形を詳しく解説

エレキギターの弦の上に置かれたピックと初心者向けの最初のピック選びを案内するスライド 周辺機器・アクセサリー
初心者向けエレキギターの最初のピック選び



こんにちは、エレキギター完全ガイドの山田です。

エレキギターを始めると、意外と早い段階で迷うのがピック選びです。楽器店へ行くと、形も厚さも素材も違うピックがずらりと並んでいて、「初心者はどれを買えばいいの?」「柔らかい方が弾きやすい?」「人気のピックなら間違いない?」と悩みますよね。

エレキギターの弦の上に置かれたピックと初心者向けの最初のピック選びを案内するスライド
初心者向けエレキギターの最初のピック選び

ピックは数百円で買える小さな道具ですが、弦に直接触れるため、弾きやすさや音の出方にかなり影響します。ギター本体を買い替えなくても、ピックを変えただけでコードが弾きやすくなったり、単音がはっきり聞こえたりすることもあります。

初心者にまずおすすめしたいのは、標準的なティアドロップ型またはおにぎり型で、厚さ0.73〜0.88mm前後のピックです。この範囲なら、コード弾きと単音弾きの両方を試しやすく、ピックが柔らかすぎたり硬すぎたりしにくいからです。

ただし、全員に同じ一枚が合うわけではありません。この記事では、最初に買いやすい基準から、厚さ・形・素材の違い、弾き方別の選び方、ピックがずれるときの対処まで、初心者にも分かる言葉で紹介します。

  • 初心者が最初に選びやすい厚さ
  • ティアドロップ型とおにぎり型の違い
  • 素材による弾き心地と音の違い
  • ピックがずれる原因と持ち方

エレキギター初心者におすすめのピック選び

最初のピックは、特殊な形や極端な厚さから選ぶ必要はありません。まずは多くの楽器店で扱われている標準的な形と厚さを使い、自分が弾きやすい方向を確かめるのがおすすめです。ここでは、初心者が失敗しにくい基準を順番に見ていきます。

最初の一枚は0.73〜0.88mm

エレキギター初心者が最初の一枚を選ぶなら、私は0.73〜0.88mm前後をおすすめします。メーカーによってMedium、ミディアム、MEDIUMなどと表記されることもありますが、同じミディアムでも実際の厚さは商品ごとに少し異なります。できれば、パッケージに書かれたミリ数も確認してください。

0.73mm前後は少ししなりがあり、コードをまとめて弾くときに弦へ引っかかりにくい厚さです。それでいて、薄いピックほど大きく曲がらないため、単音の練習にも使えます。0.88mm前後になると、弦へ力が伝わりやすくなり、パワーコード、ロックのリフ、ギターソロなどで音の輪郭を出しやすくなります。

どちらか一枚だけなら0.8mm前後。少し比べられるなら、0.73mmと0.88mmを一枚ずつ買うと違いが分かりやすいですよ。ピックは高価な機材ではないので、最初から一種類に決めつけず、近い厚さを試す方が自分に合う一枚へ早く近づけます。

エレキギター初心者の最初のピックとしてティアドロップ型と厚さ0.73〜0.88mmを示すスライド
初心者の最初の一枚はティアドロップ型0.73〜0.88mm

初心者の基準

コードも単音も練習したいなら0.73〜0.88mm前後。コードストロークを中心に始めるなら0.6〜0.73mm前後、ロックの単音リフやパワーコードが中心なら0.88〜1.0mm前後も候補になります。

◆山田のワンポイントアドバイス

ピックは「初心者用を一枚買って終わり」ではありません。弾く曲やその日の感覚で持ち替える人も多い道具です。迷ったら、同じ形で厚さだけ違うものを比べてください。違いが分かりやすく、自分の好みも見つけやすいですよ。

厚さで弾き心地と音が変わる

ピックの厚さは、弦へ当てたときのしなり方と、手に返ってくる感触を変えます。薄いほど弦に負けるように曲がりやすく、厚いほど形を保ったまま弦を通り抜けます。この違いが、コードの弾きやすさ、単音の出しやすさ、ピックが弦へ当たる音にもつながります。

0.6〜0.73mmの薄め、0.73〜0.88mmの標準、0.88mm以上の厚めのピックを演奏用途別に比較したスライド
ピックの厚さによる得意な演奏の違い
厚さの目安 弾き心地 向いている演奏 初心者の注意点
0.6mm未満 よくしなり、弦を通過しやすい 軽いコードストローク 単音では音が遅れて感じることがある
0.6〜0.73mm 柔らかさを残しつつ扱いやすい コード、カッティング 深く当てすぎるとパタパタ音が出やすい
0.73〜0.88mm しなりと反応の釣り合いがよい コード、リフ、単音練習 最初の比較用に選びやすい
0.88〜1.0mm 弦へ力を伝えやすい パワーコード、ロックのリフ、ソロ 力むと弦に引っかかりやすい
1.0mm以上 しなりが少なく反応が速い 速い単音、細かな刻み、メタル 角度と力加減に慣れが必要

薄いピックは、コードを一気に弾いたときに適度に曲がるため、右手が止まりにくいのが利点です。始めたばかりで手首が固くなっている人でも、弦をなでるように通過させやすいでしょう。一方、弦を一本ずつ弾くときは、ピックが曲がってから元へ戻る動きが加わるため、狙った瞬間と音が出る瞬間に少し差を感じる場合があります。

厚いピックは、弦へ触れたときの反応が早く、単音の輪郭を出しやすいのが魅力です。ところが、初心者が厚いピックを弦へ深く差し込み、親指と人差し指に力を入れすぎると、ピックが弦に引っかかって右手の動きが止まりやすくなります。厚いピックが悪いのではなく、先端を出しすぎないことと、弦へ当てる角度が大切です。

また、同じ0.8mmでも素材や形が違えば、しなり方は同じではありません。数字だけで決めず、実際に指で軽く曲げ、表面の滑りやすさも確かめてみてください。

形はティアドロップ型が基本

ピックの形で最も標準的なのが、先端へ向かって細くなるティアドロップ型です。親指と人差し指で持ちやすく、先端が弦へ入りやすいため、コードから単音まで幅広く使えます。初心者が形で迷ったときは、まずティアドロップ型を選んで問題ありません。

もう一つの定番が、三角形のおにぎり型です。面積が広いため指でつかみやすく、三つの角を順番に使えます。コードストロークを続けても持つ位置が安定しやすく、ピックを落としやすい人にも試してほしい形です。角が摩耗しても別の角へ持ち替えられるので、長く使いやすい点も魅力でしょう。

万能で弾きやすいティアドロップ型と持ちやすく落としにくいおにぎり型のピックを比較したスライド
ティアドロップ型とおにぎり型のピック比較

小型で先端が鋭いジャズ型は、弦を一本ずつ正確に狙いやすく、速いフレーズや細かな刻みに向きます。ただ、持てる面積が小さく、初心者には窮屈に感じることがあります。最初から選んではいけないわけではありませんが、標準的なティアドロップ型と比べてから決めると失敗しにくいです。

サムピックは親指にはめて使う形で、指弾きとピック弾きを組み合わせる演奏に向きます。一般的なエレキギターのコード、リフ、ソロを学び始める段階では、平たい通常のピックから始める方が分かりやすいかなと思います。

形を選ぶ目安

迷ったらティアドロップ型、落としやすさが気になるならおにぎり型、単音の細かな動きを重視する段階になったらジャズ型。この順番で試すと、形による違いをつかみやすくなります。

ピックで弾く6本の弦と3基のシングルコイルピックアップが見えるフェンダー・ストラトキャスターのボディ
ピックの先端を弦へ深く入れすぎず、表面を通過させる感覚で弾きます

素材は握り心地で選ぶ

ピックの素材は、表面の滑りやすさ、曲がり方、摩耗の速さ、弦へ当たったときの音を変えます。初心者は素材名をすべて覚える必要はありません。まずはセルロイド、ナイロン、ポリアセタール系の三つを試せば、好みの方向が見えてきます。

オレンジ色のピックを指で持ち、滑らかな表面とざらつきや凹凸のある表面の握り心地を説明するスライド
ピックの素材は握り心地で選ぶ

セルロイド

セルロイドは昔から使われている定番素材で、光沢のあるべっ甲柄や色鮮やかなピックも多く見かけます。適度なしなりがあり、コードと単音のどちらにも使いやすいため、初心者の最初の候補に向いています。弦へ当たる感触が分かりやすく、標準形状のミディアムなら基準の一枚にしやすいでしょう。

ただし、汗をかくと表面が滑りやすいと感じることがあります。また、使い続けると先端が削れ、丸くなりやすい素材です。削れたピックは弦への当たり方が変わるので、新品と比べて弾きにくくなったら交換してください。

ナイロン

ナイロンは柔らかさがあり、弦へ当たったときの感触も比較的なめらかです。同じ厚さでもセルロイドや硬めの樹脂よりしなる場合があり、軽いコードストロークや、右手の力を抜く練習に使いやすいでしょう。表面に文字や凸凹を付けた商品も多く、滑りにくさを求める人にも合います。

一方、柔らかいナイロンの薄手を単音弾きに使うと、反応が物足りなく感じることがあります。その場合は、形を変える前に0.88mmや1.0mmへ厚くしてみると印象が変わります。

ポリアセタール系

ポリアセタール系は、表面がさらっとした商品が多く、摩耗しにくさと安定した弾き心地が魅力です。DunlopのTortexのように、マットな表面で指へなじみやすいピックもあります。コード、リフ、単音のどれにも使いやすく、セルロイドとは違う感触を知る二枚目としておすすめです。

商品によっては表面が滑らかで、汗をかいたときに動きやすく感じることもあります。素材名だけで判断せず、ざらつき、印刷、滑り止め加工の有無も見てください。

ウルテムや硬質素材

ウルテムなどの硬質素材は、薄くても形が崩れにくく、弦へ当たった瞬間がはっきりしやすい素材です。単音や細かなフレーズでは気持ちよく反応しますが、初心者が力を入れて弾くと、弦へ当たる音や引っかかりが気になる場合があります。最初の一枚というより、標準的な素材を試した後に比べると特徴が分かりやすいでしょう。

素材名だけで音を決めつけないでください

実際の音と弾き心地は、厚さ、形、先端の丸み、表面加工、弦の太さ、弾く角度でも変わります。「この素材なら必ずこの音」と考えず、同じフレーズを弾いて比べることが大切です。

初心者が試しやすい定番候補

ここでは、楽器店や通販で見つけやすく、初心者が比較に使いやすいピックを挙げます。順位を付けるというより、形・厚さ・素材の基準を知るための候補です。在庫や価格は販売店によって変わるため、購入前に各楽器店やメーカーの最新情報を確認してください。

候補 選ぶ厚さ 特徴 向いている人
Fender 351型セルロイド Medium 標準的な形と素材で基準にしやすい 初めて一枚を選ぶ人
Dunlop Tortex Standard 0.73mm・0.88mm マットな感触で厚さ違いを比べやすい コードとリフを両方弾きたい人
Dunlop Nylon Standard 0.73mm・0.88mm しなやかで表面の凸凹を持ちやすい 手へ力が入りやすい人
Ibanez Grip Wizard 0.8mm前後 滑り止め加工を選べる 汗でピックがずれやすい人
各社のバラエティーパック 複数 厚さや素材をまとめて比較できる 好みがまだ分からない人

Fenderの351型は、一般に「ピックらしい形」として思い浮かべる人が多い標準形状です。Mediumのセルロイドを一枚使っておくと、ほかのピックを試したときに「もう少し硬い方がよい」「もっと滑りにくい方がよい」と比べやすくなります。

Dunlop Tortex Standardは、同じ形で0.50mm、0.60mm、0.73mm、0.88mm、1.0mmなど厚さの種類が多く、比較しやすいシリーズです。初心者なら0.73mmと0.88mmを試し、コードで弾きやすい方、単音で音を出しやすい方を確かめてみてください。

ナイロン製は、右手に余計な力が入り、厚いピックが弦へ引っかかる人に向きます。反対に、ピックがしなりすぎて単音を弾きにくいと感じたら、同じナイロンでも厚めへ替えるか、Tortexやセルロイドへ移るとよいでしょう。

汗で滑る人は、表面に砂目やゴムのような滑り止めを備えたタイプも候補です。ただし、滑り止めが大きいほど必ず使いやすいわけではありません。指の位置を微調整しにくいと感じる人もいるため、一枚ずつ試すのがおすすめです。

バラエティーパックは、最初から大量に同じピックを買わず、複数の厚さや素材を比べられる点が便利です。家で同じコード、同じリフ、同じ音量にして弾き比べると、店頭で指に挟むだけでは分からない違いが見えてきます。

エレキギター初心者へおすすめするピックの基準

ここからは、演奏内容に合わせた選び方と、実際に弾くときの持ち方を見ていきます。最適なピックは、人気や価格だけでは決まりません。あなたが最初に弾きたい曲、コードと単音の割合、手汗、右手の力み方まで含めて選ぶと、練習しやすい一枚になります。

弾き方に合わせて厚さを替える

初心者のうちは、ピックを一種類に固定しなければ上達しないと思うかもしれません。ですが、コードストロークと単音の速いフレーズでは、弾きやすい厚さが違って当然です。練習内容に合わせて持ち替えることは、悪い癖ではありません。

コードストロークが中心

複数の弦を一度に弾くコードストロークでは、0.6〜0.73mm前後の少ししなるピックが使いやすいでしょう。ピックが弦を順番に通過しやすく、右手を振り抜く感覚をつかみやすいからです。形はティアドロップ型でも使えますが、広く持てるおにぎり型も安定します。

ただ、エレキギターで歪ませたコードを弾くときに薄すぎるピックを使うと、ピックの曲がる音が目立ったり、狙った拍より音が少し遅れて感じたりすることがあります。0.6mmで頼りなく感じたら0.73mmへ上げてみてください。

パワーコードとロックのリフ

パワーコードやブリッジミュートを使うロックのリフには、0.88〜1.0mm前後が使いやすいです。ピックが大きく曲がらず、低音弦へ力を伝えやすいため、音の頭がそろいやすくなります。形はティアドロップ型が扱いやすく、先端が少し鋭いものなら細かな刻みにも対応しやすいでしょう。

ただし、厚いピックを弦へ直角に深く当てると、ガツッと止まりやすくなります。ピックの先端を数ミリだけ出し、弦に対してほんの少し傾けると通過しやすくなります。力で押し切るより、弦の表面をすべらせる感覚です。

ギターソロと単音練習

単音を一本ずつ弾くなら、0.88〜1.0mm前後から試してください。ピックの動きと音が出る瞬間を合わせやすく、オルタネイトピッキングの練習にも向きます。速いフレーズへ進んだら、小さめのジャズ型や先端の鋭い形を試すと、弦から次の弦へ移りやすく感じるかもしれません。

とはいえ、初心者が最初から極端に小さく厚いピックを使う必要はありません。まず標準形状で単音を正確に弾き、持ち方や角度が安定してから形を変えた方が、何が弾きやすさにつながったのか分かります。

カッティング

カッティングは複数弦を素早く行き来するため、0.6〜0.88mm前後が候補になります。薄めなら軽く振り抜きやすく、少し厚めなら音の輪郭を出しやすくなります。大切なのは、ピックの厚さよりも手首を固めず、不要な弦を左手と右手で止めることです。

リハーサルスタジオでピック弾きに使用したフェンダー・ストラトキャスターとエフェクター
自宅練習だけでなく、スタジオの音量でもピックの厚さによる違いが表れます

◆山田のワンポイントアドバイス

家で弾きやすかったピックが、スタジオで大きな音を出すと頼りなく感じることがあります。アンプの音量が上がると、ピッキングのばらつきも聞こえやすくなるからです。ライブやスタジオへ行くときは、普段の一枚に加えて一段階厚いピックもケースへ入れておくと安心ですよ。

正しい持ち方は力を抜くこと

ピックは、親指の腹と人差し指の側面で挟みます。人差し指を軽く曲げ、その上へピックを置き、親指を重ねる形です。先端は出しすぎず、最初は3〜5mmほどを目安にしてください。出す部分が長すぎると弦へ負けて動き、短すぎると指が弦へ触れやすくなります。

親指と人差し指でピックをつぶすように握る必要はありません。落とさない最低限の力で持ち、弦へ当たったときに少し逃げられる余裕を残します。ピックが回るのを恐れて力を入れるほど、手首や前腕まで固まり、ストロークも単音もぎこちなくなりがちです。

弦へ当てる角度は、真正面から直角にぶつけるより、進行方向へ少し傾けると滑らかに通過します。ただし、傾けすぎるとピックの側面でこする音が増えます。まずは小さな角度から試し、アンプを通した音で確認してください。

ダウンピッキングだけでなく、上向きに弾くアップピッキングでも同じ音量が出るかを確かめると、持ち方の偏りに気づけます。アップだけ引っかかる場合は、ピックを深く入れすぎているか、手首の角度が固定されている可能性があります。

持ち方の確認項目

  • 親指と人差し指だけで挟んでいるか
  • 先端を長く出しすぎていないか
  • 手首と前腕に余計な力が入っていないか
  • 弦へピックを深く差し込んでいないか
  • ダウンとアップで引っかかり方が違わないか

ピックがずれる原因を直す

ピックがずれる、回る、落ちるという悩みは初心者に多くあります。原因は握力不足とは限りません。むしろ、力を入れすぎて腕が固まり、弦へぶつかった衝撃を指で受け止めているケースもあります。

ピックの先端を3〜5mmにし、指の力を抜き、弦へ深く当てすぎない三つのずれ対策を示すスライド
ピックがずれる・落ちるときの三つの対策

最初に確認したいのは、ピックを弦へ深く入れすぎていないかです。弦に触れるのは先端のごく一部で十分。深く入れるほど、一本の弦を越えるたびにピックが押し戻され、指の中で回りやすくなります。

次に、表面の状態を見てください。光沢のあるピックは手汗で滑ることがあります。乾いた布で指とピックを拭く、文字やロゴの凹凸がある面を持つ、滑り止め加工のピックへ替えると改善する場合があります。自分でピックへ傷を付ける方法も見かけますが、割れやささくれが生じることがあるため、最初から滑り止め加工された商品を選ぶ方が安心です。

おにぎり型へ替えるのも一つの方法です。持てる面積が広く、指を置く場所に余裕があるため、小さなティアドロップ型より安定する人がいます。反対に、大きなピックが指の動きを邪魔すると感じるなら、標準的なティアドロップ型へ戻してください。

それでも回る場合は、ピックだけでなくストロークの軌道を見直します。ギターの表面へ向かって押し込むように振ると、弦から受ける抵抗が大きくなります。弦と平行に近い軌道で、六本の弦の表面を通過させる意識を持つと改善しやすいでしょう。

落とさないことだけを目標にしないでください

演奏中にピックが少し動くこと自体は珍しくありません。完全に固定しようとして握り込むと、音量やリズムが不自然になりやすいです。曲の切れ目で位置を戻せる程度の持ち方を目指しましょう。

何枚か買って同じ曲で比べる

自分に合うピックを探す一番確実な方法は、条件を少しずつ変えて弾き比べることです。おすすめは、形をティアドロップ型にそろえ、0.60mm、0.73mm、0.88mm、1.0mmを一枚ずつ用意する方法。最初は素材まで一度に変えず、厚さの違いを先に感じてください。

比べるときは、同じアンプ設定で、同じコードストローク、同じパワーコード、同じ単音フレーズを弾きます。「音が良いか」だけではなく、右手が止まらないか、弦を狙いやすいか、ピックが回らないか、十分な音量を出せるかを確かめましょう。

ギターケース内に置かれた厚さの異なる2枚のピックと0.73mm・0.88mmを弾き比べる方法を示すスライド
0.73mmと0.88mmのピックを弾き比べる

一日で決めなくても構いません。練習を始めた直後は0.73mmが弾きやすくても、単音を覚えると0.88mmの方が好みに変わることがあります。ピック選びは試験ではなく、演奏の変化に合わせて更新してよいものです。

また、ピックは消耗品であり、紛失もしやすい道具です。気に入った一枚が決まったら、同じものを数枚用意してギターケース、練習場所、財布などへ分けておくと困りません。先端が丸くなったり、欠けたり、反ったりしたら、新しいものと弾き比べて交換時期を判断してください。

エレキギターとアコースティックギターでは、弦の太さや演奏内容が違うため、同じピックでも感じ方が変わります。両方を検討している人は、エレキギターとアコースティックギターの違いも参考にしてください。

エレキギターのピックに関するよくある質問(FAQ)

Q1. エレキギター初心者は何mmのピックを選べばよいですか?

A. 迷ったら0.73〜0.88mm前後がおすすめです。コードと単音の両方を試しやすく、薄すぎるピックと厚すぎるピックの中間にあたります。コード中心なら0.6〜0.73mm、ロックのリフや単音中心なら0.88〜1.0mmも試してください。

Q2. 初心者には硬いピックと柔らかいピックのどちらがおすすめですか?

A. どちらか一方が必ず正解ではありません。柔らかめはコードを振り抜きやすく、硬めは単音へ力を伝えやすい傾向があります。最初はミディアムを基準にし、弾きたい曲に合わせて一段階薄いものと厚いものを比べる方法がおすすめです。

Q3. ティアドロップ型とおにぎり型はどちらが初心者向きですか?

A. 幅広い演奏へ対応しやすいのはティアドロップ型です。ピックを落としやすい人、広い面を持ちたい人、コードストロークが中心の人にはおにぎり型も向きます。どちらも定番なので、同じ厚さで一枚ずつ比べると選びやすいでしょう。

Q4. ピックがすぐずれるのは持ち方が間違っていますか?

A. 持ち方だけでなく、弦へ深く当てすぎている、手汗で滑る、ピックの表面が滑らかすぎる、腕へ力が入っているなど複数の原因があります。先端を3〜5mmほど出し、弦の表面を通過させるように弾いてください。それでも滑るなら、凹凸や滑り止め加工のあるピックを試しましょう。

Q5. 高いピックを買うと上達しやすくなりますか?

A. 価格だけで上達が決まることはありません。数百円の定番ピックでも、厚さと形が自分に合えば十分に練習できます。高価な素材には独特の弾き心地や耐久性がありますが、初心者はまず標準的なピックを複数試す方が違いを理解しやすいです。商品の仕様や価格は変わるため、正確な情報はメーカーや楽器店の公式サイトをご確認ください。

エレキギター初心者におすすめのピックまとめ

エレキギター初心者が最初に選ぶなら、標準的なティアドロップ型またはおにぎり型で、0.73〜0.88mm前後を基準にしてください。素材はセルロイド、ナイロン、ポリアセタール系が試しやすく、最初から特殊な形や極端な厚さを選ぶ必要はありません。

  • 最初の基準は0.73〜0.88mm前後
  • 迷ったらティアドロップ型
  • 落としやすい人はおにぎり型や滑り止め加工
  • コード中心なら少し薄め
  • リフや単音中心なら少し厚め
  • 同じ形で厚さ違いを比べる

私なら、0.73mmと0.88mmのティアドロップ型を一枚ずつ買い、コード、パワーコード、単音を同じ設定で弾き比べます。そのうえで、滑りやすければ表面加工を変え、持ちにくければおにぎり型も試します。この順番なら、何が自分に合わないのかを見失いにくいですよ。

ピックは小さいので、ギター本体やアンプほど重要に見えないかもしれません。しかし、毎回弦へ触れる道具だからこそ、弾きやすさの差は積み重なります。あなたが自然に右手を動かせる一枚を見つけ、好きな曲の練習を楽しんでください。最終的な選択は実際の弾き心地を優先し、迷う場合は楽器店のスタッフやギター講師へ相談しましょう。

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