ダイナ楽器とフジゲンを比較|フェンダージャパンの違いと見分け方

日本のギター工房に並ぶ2本のストラトタイプとギターを確認する職人 エレキギター
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こんにちは、エレキギター完全ガイドの山田です。

中古のFender Japanを探していると、「フジゲン期」「ダイナ楽器製」「Crafted in Japan」といった言葉をよく目にします。

そこで気になるのが、「フジゲンとダイナ楽器では何が違うのか」「フジゲン期の方が品質は高いのか」「シリアル番号を見ればどちらで作られたのか分かるのか」という点ではないでしょうか。

最初に結論をお伝えすると、フジゲンとダイナ楽器はどちらも日本のギター製造を支えてきたOEMメーカーであり、工場名だけでギターの良し悪しを決めるのはおすすめできません。

特にFender Japanは長い販売期間の中で製造体制やモデル、価格帯、使用パーツが変化しているため、「フジゲンなら当たり」「ダイナなら劣る」という単純な比較では実態を捉えにくいからです。

一方、中古ギターを選ぶうえで製造年代や製造体制を知ることには大きな意味があります。この記事では、フジゲンとダイナ楽器の関係から、Made in JapanとCrafted in Japan、シリアル番号による年代確認、中古購入時のチェックポイントまで整理します。

この記事でわかること
  • フジゲンとダイナ楽器のFender Japanとの関係
  • フジゲン期とダイナ期の違い
  • Made in JapanとCrafted in Japanの見分け方
  • 中古Fender Japanを選ぶ際の確認ポイント

ダイナ楽器とフジゲンを比較

両社とも日本のOEMメーカー

まず理解しておきたいのは、フジゲンとダイナ楽器はFenderだけを作る会社ではないという点です。

OEMとは、ブランドを所有する会社から依頼を受け、その会社のブランド名で販売される製品を製造する仕組みを指します。

フジゲン株式会社は1960年に富士弦楽器製造株式会社として設立され、1962年にはエレキギターの製造を開始しました。1980年代には世界でも有数の生産規模を持つギター工場へ成長しています。

一方の株式会社ダイナ楽器は1972年創業。現在も長野県茅野市でエレキギターの製造、木工加工、塗装加工などを行っています。

比較項目フジゲンダイナ楽器
創業・設立1960年1972年
所在地長野県長野県茅野市
主な事業楽器製造、OEM、自社ブランドなどエレキギター製造、木工、塗装、OEMなど
Fenderとの関係1982年にOEM提携し生産開始Fenderを主要取引先として現在も公表
自社ブランドFUJIGEN、FGNなどDynaブランド

つまり、どちらも他社ブランドの製品を製造できるだけの設備と技術を持った日本のギターメーカーです。

そのため、Fender Japanを語る際には両社の名前が頻繁に登場します。

日本のギター工房に並ぶヴィンテージ風とモダンな2本のストラトタイプエレキギター
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フジゲンは初期Fender Japanを製造

フジゲンとFenderの関係が本格的に始まったのは1982年です。

フジゲンの公式沿革には、1982年4月にCBSフェンダーとOEM提携し、フェンダーギターの生産を開始したことが記録されています。

この時期に登場した日本製Fenderの中でも有名なのが、JVシリアルやSQシリアルです。

その後もE、A、B、C、F、G、Hなど複数のシリアルが使用され、1980年代から1990年代前半にかけて数多くの日本製Fenderが生産されました。

中古市場でよく使われる「フジゲン期」という言葉は、こうした初期Fender Japanの生産をフジゲンが担っていた時代を指して使われています。

特にJVシリアルをはじめとする初期個体は、現在ではいわゆるジャパンヴィンテージとして注目されることもあります。

ただし、ここで注意したいのは「古いFender Japanならすべてフジゲン製」という意味ではないことです。

年代が進むにつれて生産体制は変化しています。中古品を判断するときは、年代、原産国表記、シリアル、モデル仕様を組み合わせて見る必要があります。

ナチュラルカラーのFenderストラトキャスターをハードケース内で展示した写真。
筆者所有のFender Stratocaster。写真の個体はフジゲン製・ダイナ楽器製を判別するための資料ではありません

ダイナ楽器は後期の生産を支えた

Fender Japanの歴史を調べると、1990年代半ば以降にダイナ楽器の名前が多く登場するようになります。

複数の楽器店や業界資料では、1995年から1996年頃を境にフジゲン中心の生産体制からダイナ楽器が関わる体制へ移行したと説明されています。

ただし、この部分は少し慎重に見る必要があります。

Fender公式の日本製シリアル資料では、「このシリアルはフジゲン」「このシリアルはダイナ楽器」と工場名まで結び付けて掲載しているわけではありません。

Fender公式が明確に示しているのは、1997年からシリアル番号付近の表示が「Crafted in Japan」に変更されたことです。

そのため、1995年から1997年頃の個体は生産体制の移行期として考え、シリアル番号だけから工場を断定しない方が安全でしょう。

一方、ダイナ楽器は現在の公式会社情報でもFender Musical Instruments Corporationを主要取引先として掲載しています。

つまり、ダイナ楽器もFender製品の生産に長く関わってきた、日本を代表するOEMメーカーの一つと考えられます。

製造体制の境目は単純ではない

中古Fender Japanを調べていると、「1997年までフジゲン、1997年からダイナ」という説明を目にすることがあります。

大まかな理解としては分かりやすいのですが、実際の移行はもっと複雑です。

1995年から1996年頃にはすでにダイナ楽器が関与したとする資料がある一方、Fender公式のシリアル一覧では1996~1997年頃まで「Made in Japan」のVシリアルが掲載されています。

そして1997年から「Crafted in Japan」のAシリアルやOシリアルが登場します。

このことから、中古品を見る際には特定の1年を境に完全に工場が切り替わったと考えるより、1990年代半ばを移行期として捉えた方が分かりやすいでしょう。

また、モデルによって製造工程や協力工場が異なる可能性もあります。

ネット上にある「シリアルが○○だから100%この工場」という情報は便利ですが、絶対的な判定方法として扱わないことが大切です。

Made in Japanだけでは判別不可

フジゲンとダイナ楽器の比較で最も混乱しやすいのが、「Made in Japan」と「Crafted in Japan」の表記です。

古いFender Japanでは、フジゲン期の個体に「Made in Japan」と記載されているものが多くあります。

その後、1997年からFender公式のシリアル体系に「Crafted in Japan」が登場しました。

ここだけを見ると、「Made in Japan=フジゲン」「Crafted in Japan=ダイナ」と覚えたくなります。

しかし、2007年になると日本製Fenderは再び「Made in Japan」表記へ移行します。

しかも2007年から2008年頃はMade in JapanとCrafted in Japanが並行して存在しています。

したがって、Made in Japanと書いてあるだけではフジゲン製とは判断できません。

表記おおよその時期判断するときの注意
Made in Japan1980年代~1997年頃フジゲン期と重なるがシリアル確認が必要
Crafted in Japan1997~2008年頃後期Fender Japanを判断する重要な手掛かり
Made in Japan2007年以降ダイナ楽器が関わる時代にも存在する

中古品の説明で「Made in Japanなのでフジゲン製です」とだけ書かれている場合は、シリアルと年代まで確認した方が安心です。

フジゲン製の方が品質は高いのか

「ダイナ楽器とフジゲンでは、どちらの品質が高いのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。

私はこの点について、工場名だけで優劣を決めるべきではないと考えています。

なぜならFender Japanには、同じ時期でも異なる価格帯のモデルが存在していたからです。

例えば、ボディ材、ピックアップ、ペグ、ブリッジ、電装部品、塗装などはモデルのグレードによって変わります。

同じフジゲン期でもエントリーモデルと上位モデルを同列には比較できません。

これはダイナ楽器が関係した時代でも同じです。

さらに、中古ギターでは製造から20年、30年以上経過している個体も多く、現在の状態には保管環境やメンテナンス、フレット交換、改造歴などが大きく影響します。

新品当時の品質差より、現在のネック状態やフレット残量の方が演奏性に大きく影響しているケースも珍しくありません。

そのため、「フジゲン製だから買う」「ダイナ楽器だから避ける」という選び方ではなく、欲しいモデルの仕様と個体状態を確認するのが現実的です。

フジゲン期が人気の理由

それでも中古市場でフジゲン期が注目されやすいのには理由があります。

まず、1982年に始まったFender Japanの初期生産を担ったという歴史的背景があります。

特にJVやSQなど初期シリアルは流通数にも限りがあり、Fender Japanの歴史を象徴する存在として扱われています。

ジャパンヴィンテージをイメージした複数のストラトタイプとテレキャスタータイプのエレキギター
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また、フジゲンはGrecoやIbanezなど複数ブランドのOEM生産に関わってきたメーカーとして知られており、日本製ギターを調べていくと何度も名前が出てきます。

こうした背景から「フジゲン製」という言葉自体に付加価値を感じるユーザーもいます。

ただし、人気と演奏性能は別の話です。

コレクション性を重視するなら製造工場や年代は重要ですが、実際にライブや練習で使用するのであれば、ネック、フレット、重量、ピックアップ、セットアップ状態まで含めて選んだ方が満足しやすいでしょう。

現在のフジゲンとダイナ楽器

フジゲンもダイナ楽器も、Fender Japanの昔話だけに登場する会社ではありません。

フジゲンは現在、FUJIGENやFGNという自社ブランドを展開しています。

FGNではNeo Classic、Boundary、Odyssey、J-Standard、Expertなど複数のシリーズがあり、独自のC.F.S.ことサークル・フレッティング・システムを採用するモデルもあります。

一方、ダイナ楽器も長年のOEM製造で培った技術を生かして、自社ブランドのギターを販売しています。

つまり両社とも、「昔Fenderを作っていた工場」というだけではなく、現在も楽器製造を続けているメーカーです。

中古Fender Japanを入り口に両社を知った方なら、現在のFGNやDynaブランドを実際に弾き比べてみるのも面白いでしょう。

ダイナ楽器とフジゲン比較の見分け方

最初にシリアルで年代を確認

手元のFender Japanがフジゲン期なのか、後の製造体制なのかを調べたい場合、最初に確認するのはシリアル番号です。

ただし、Fender自身も古い日本製モデルの記録は完全ではないとしており、シリアル番号は製造時期を知るためのガイドとして使うよう案内しています。

つまり、シリアル番号からおおよその年代を絞り、原産国表記やモデル仕様と組み合わせて判断するのが基本です。

初期Fender Japanのシリアル

Fender公式が公開している日本製モデルの年代表では、初期の主なシリアルは次のようになっています。

シリアルFender公式のおおよその年代
JV+5桁1982~1984年
SQ+5桁1983~1984年
E+6桁1984~1987年
A・B・C+6桁1985~1986年
F+6桁1986~1987年
G+6桁1987~1988年
H+6桁1988~1989年
I・J+6桁1989~1990年
K+6桁1990~1991年
L+6桁1991~1992年
M+6桁1992~1993年
N・O・P・Q+6桁1993~1994年
S・T+6桁1994~1995年
U+6桁1995~1996年
N+5桁1995~1996年
V+6桁1996~1997年

1982年にフジゲンがFenderの生産を開始した事実と照らし合わせると、JV、SQ、Eなど初期のシリアルはフジゲン期を考えるうえで重要な手掛かりになります。

ただし、1990年代半ばは製造体制が切り替わっていく時期でもあります。

特にN、U、Vなど後期のシリアルについては、単純にアルファベットだけで製造工場を断定しない方がよいでしょう。

Crafted in Japanの年代

Fender公式によると、1997年から日本製モデルではシリアル番号付近に「Crafted in Japan」と記載する方式へ移行しています。

シリアルおおよその年代
A+6桁1997~1998年
O+6桁1997~2000年
P+6桁1999~2002年
Q+6桁2002~2004年
R+6桁2004~2005年
S+6桁2006~2008年
T+6桁2007~2008年

一般的な中古楽器市場では、このCrafted in Japan期はダイナ楽器が関わった時代として説明されることが多くなっています。

そのため、Crafted in Japan表記はフジゲン期と後期Fender Japanを見分ける非常に分かりやすい材料です。

しかし、ここでも「Crafted in Japanという文字だけで全工程を特定できる」とまでは考えない方が安全です。

製造工程の分担については複数の説明があり、Fender公式のシリアル一覧自体には工場名や工程分担までは記載されていません。

2007年以降は再びMade in Japan

さらにややこしいのが2007年以降です。

Fender公式では、2007年を日本製Fenderのもう一つの過渡期としており、この時期から再び「Made in Japan」の表示へ変更されたと説明しています。

2007年と2008年にはMade in JapanとCrafted in Japanの両方が存在します。

表記とシリアルおおよその年代
Made in Japan T+6桁2007~2010年
Made in Japan U+6桁2010~2012年
JD+8桁2012年以降

JDシリアルでは、数字部分の最初の2桁から製造年を判断できます。例えばJD12で始まる場合は2012年を示します。

ここから分かるのは、Made in Japanという表記がフジゲン期だけのものではないということです。

中古販売ページで「Made in Japanだからフジゲン製」と説明されていた場合は、シリアル番号と年代を必ず確認しましょう。

中古ではモデル名も確認する

製造工場を調べることも大切ですが、中古Fender Japanを購入するならモデル名や型番の確認も同じくらい重要です。

例えば同じストラトキャスターでも、当時の販売価格や仕様によってボディ材、ピックアップ、塗装、パーツなどが異なります。

したがって、「フジゲン期」という理由だけで価格の高い個体を選ぶより、まず本来のモデルが何なのかを確認したいところです。

中古品ではピックアップ、ペグ、ブリッジ、ポットなどが交換されている場合もあります。

数十年前のギターならフレット交換やナット交換が行われていても不思議ではありません。

オリジナル状態を重視する場合は交換歴が重要ですが、実際に演奏する目的なら適切な交換によって状態が良くなっていることもあります。

「フジゲン製かダイナ楽器製か」と「現在良いギターかどうか」は分けて考えるのがおすすめです。

中古Fender Japan一覧

楽器店で複数の中古ストラトタイプエレキギターを比較する日本人男性
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購入前に確認したいポイント

中古のFender Japanを選ぶ際は、次の項目を確認すると失敗しにくくなります。

  • Made in JapanまたはCrafted in Japanの表記
  • シリアル番号とおおよその製造年代
  • 正式なモデル名や型番
  • ボディ材やネック仕様
  • ピックアップや電装系の交換歴
  • ペグやブリッジなどの交換歴
  • ネックの反りやトラスロッドの余裕
  • フレット残量と極端な減り
  • ナットや弦高の状態
  • 重量やバランス
  • 修理歴や塗装の補修歴

特にネット通販では、シリアルが写った写真を確認しましょう。

商品説明に「フジゲン期」「ダイナ製」と書いてあっても、その説明だけを根拠にするのではなく、自分でも年代を確認することをおすすめします。

可能であれば専門店で実際に弾き、ネック状態やフレット、電装系まで確認するとより安心です。

中古Fender Japanを見る
中古エレキギターのネックやフレットの状態を工房で確認する日本人男性
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シリアルだけで断定できるのか

完全には断定できません。

Fender公式自身が、初期の日本製モデルについて記録が完全ではないと説明しています。

シリアル番号は年代を絞る非常に有効な資料ですが、絶対的な製造証明ではありません。

さらにFender Japanには製造体制の移行期があり、同じ時期に複数の表記が存在するケースもあります。

より正確に調べたい場合は、シリアルだけでなく、Made in JapanまたはCrafted in Japanの文字、モデルの仕様、当時のカタログ、ネックやボディ内部の情報などを組み合わせます。

ただし、ネックを外す確認はギターの分解を伴います。

中古品の購入前に確認したいだけなら、無理に自分で分解せず、販売店へ問い合わせる方がよいでしょう。

フジゲン期なら買いなのか

フジゲン期というだけで即決する必要はありません。

歴史的な価値やジャパンヴィンテージとしての魅力を重視するなら、フジゲン期は確かに興味深い選択肢です。

特にJVやSQなど初期Fender Japanを探している方にとっては、製造年代そのものが購入理由になるでしょう。

一方、普段使いするギターを探しているなら、ダイナ楽器が関わったCrafted in Japan期や後期Made in Japanにも選択肢は数多くあります。

価格、状態、仕様のバランスによっては、あえて後年のモデルを選んだ方が使いやすいこともあります。

30年前の上位モデルでもネック状態が悪ければ調整や修理が必要です。反対に、比較的新しい個体で状態が良ければ、そのままライブや練習で使える場合があります。

製造工場は重要な情報の一つですが、それだけで購入判断を終わらせないことが大切です。

Fender Made in Japan Traditional 60s Stratocasterを見る

よくある質問

フジゲンとダイナ楽器はどちらが上ですか?

メーカー名だけで一方を上と判断することはできません。両社とも長くOEM製造を行ってきた日本のギターメーカーです。Fender Japanでは年代だけでなく、モデルのグレード、仕様、現在の個体状態まで比較する必要があります。

Made in Japanならフジゲン製ですか?

いいえ。初期Fender JapanではMade in Japanがフジゲン期を判断する重要な手掛かりになりますが、2007年以降にもMade in Japan表記が使用されています。シリアル番号と年代を併せて確認してください。

Crafted in Japanはダイナ楽器製ですか?

中古楽器市場ではCrafted in Japan期をダイナ楽器が関わった時代として扱うことが一般的です。ただしFender公式のシリアル一覧は工場名や製造工程までは示していないため、表記だけで全工程を断定するのは避けた方がよいでしょう。

フジゲン期は何年までですか?

1982年にフジゲンがFenderの生産を開始し、1990年代半ばに製造体制が移行していったと考えるのが分かりやすいでしょう。Fender公式ではMade in JapanのVシリアルを1996~1997年、Crafted in JapanのAシリアルを1997~1998年として掲載しています。

JVシリアルはフジゲン期ですか?

JVシリアルは1982~1984年頃とされ、フジゲンがFenderのOEM生産を開始した初期と一致します。初期Fender Japanを代表するシリアルとして知られています。

Eシリアルはフジゲン製ですか?

Fender公式ではE+6桁を1984~1987年頃としています。フジゲンがFender生産を担っていた時期と重なりますが、古い日本製Fenderはシリアルだけでなく仕様なども併せて確認するのが基本です。

中古ではフジゲン期を選ぶべきですか?

年代や希少性を重視するなら魅力がありますが、演奏目的なら工場名だけにこだわる必要はありません。ネック、フレット、電装系、改造歴、重量など現在の状態を優先して判断することをおすすめします。

ダイナ楽器とフジゲン比較の結論

ダイナ楽器とフジゲンを比較すると、両社とも日本のギター製造を長く支えてきたOEMメーカーであり、Fenderとの関係を持つ点が共通しています。

フジゲンは1982年にCBSフェンダーとOEM提携し、初期Fender Japanの生産を開始しました。JV、SQ、Eなどのシリアルは、フジゲン期を調べるうえで重要な手掛かりになります。

その後、1990年代半ばになると製造体制が変化し、ダイナ楽器が関わる時代へ移っていきます。Fender公式では1997年からCrafted in Japan表記が始まり、2007年以降には再びMade in Japan表記が使われています。

そのため、「Made in Japan=フジゲン」と単純に判断することはできません。

また、フジゲン製とダイナ楽器製のどちらが優れているかを工場名だけで決めるのも難しいでしょう。

中古Fender Japanでは、製造工場よりもモデルのグレード、仕様、ネック、フレット、電装系、交換歴などが実際の弾きやすさに大きく影響します。

フジゲン期という歴史や希少性に魅力を感じるなら、それも立派な選び方です。一方、演奏するための一本を探すなら、ダイナ楽器が関わった時代も含めて広く比較した方が選択肢は増えます。

シリアル番号は「答え」ではなく、年代や製造背景を調べるための手掛かりとして使う。それがダイナ楽器とフジゲンを比較しながら中古Fender Japanを選ぶ際の、最も現実的な見方だと思います。

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