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こんにちは、エレキギター完全ガイドの山田です。
フジゲンのNeo Classic(ネオクラシック)が気になって調べていると、「作りが良い」「国産なのにコスパが高い」という評価がある一方、「優等生すぎる」「音に個性がない」といった意見を見かけることがあります。
では、実際のところフジゲン・ネオクラシックはどのようなギターなのでしょうか。
私はネオクラシックを所有しているわけではありません。しかし、一時期かなり購入を考えていたことがあり、楽器店へ行くたびに何度も試奏しました。結局、欲しかったカラーが見つからず購入には至りませんでしたが、今でも中古を含めて定期的にチェックしているギターの一つです。
ネオクラシックの魅力は、単純に「日本製だから品質が良い」というだけではありません。伝統的なSTタイプやTLタイプ、シングルカットのデザインをベースにしながら、C.F.S.やコンパウンド・ラジアス、ロック式ペグなど、実際に演奏すると便利さを感じやすい仕様が盛り込まれています。
この記事では、フジゲン・ネオクラシックの評価や評判、音や弾きやすさ、C.F.S.の特徴、モデルごとの違い、新品・中古を選ぶときのポイントまで整理して解説します。
- フジゲン・ネオクラシックの評価や評判
- C.F.S.や日本製ならではの特徴
- NST・NTE・NLS系の違いと選び方
- 新品と中古を購入するときの注意点
フジゲン・ネオクラシックの評価と特徴
評価が高い理由
フジゲン・ネオクラシックを調べると、まず目につくのが製造精度についての評価です。
フジゲンは1960年に設立された日本の楽器メーカーで、長年にわたって自社ブランドだけでなくOEM生産も手掛けてきました。1982年にはCBSフェンダーとOEM契約を結び、日本製フェンダーの製造を開始した歴史もあります。
現在のFGNも、こうした長年のギター製造経験を背景にしたブランドです。
Neo Classicは、伝統的なエレキギターのスタイルを基礎にしながら、フジゲン独自の考え方で演奏性や実用性を高めたシリーズと考えると分かりやすいでしょう。
検索結果やユーザーの評価では、特に次のような意見が多く見られます。
- 作りが丁寧
- ネックやフレット周辺の仕上げが良い
- 価格に対して仕様が充実している
- チューニングが安定しやすい
- 音の分離が良く扱いやすい
- 日本製ギターとして購入しやすい価格帯
もちろんギターには個体差がありますし、音の好みも人によって違います。そのため、すべての人が同じ評価になるわけではありません。
ただ、ネオクラシックは奇抜な個性を前面に出すというより、基本的な作りや演奏性をしっかりまとめたギターという印象があります。
Neo Classicとは何か
Neo ClassicはFGNの主要シリーズの一つです。
名前の通りクラシック、つまり昔から親しまれてきたギターの基本形を意識しながら、現代的な仕様を組み合わせています。
代表的なモデルを整理すると、次のようになります。
| シリーズ | 基本スタイル | 主な特徴 |
|---|---|---|
| NST | STタイプ | 3ピックアップやSSHなど幅広い音作り |
| NTE | TLタイプ | シンプルな構造と歯切れの良いサウンド |
| NLS・NLC系 | シングルカット | マホガニー系構造とハムバッカー中心 |
| NJB | JBタイプ | Neo Classicのジャズベース系 |
| NPB | PBタイプ | Neo Classicのプレシジョンベース系 |
エレキギターの場合、ストラトタイプならNST、テレキャスター系ならNTE、レスポール系のシングルカットが好みならNLS系を中心に見ると選びやすくなります。
ただし、FenderやGibsonの完全なコピーを目指したシリーズではありません。
見た目には伝統的な要素を残しながら、フジゲン独自のC.F.S.、コンパウンド・ラジアス、GOTOH製パーツなどを組み合わせている点がNeo Classicらしいところです。
NSTは扱いやすいSTタイプ
Neo Classicの中でも、特に分かりやすいのがNSTです。
現行のNeo Classic STにはNST100RAL、NST110RAL、NST200RALなどがあり、基本的には25.5インチスケールのSTタイプとして構成されています。
NST110RALではアルダーボディ、メイプルネック、ローズウッド指板を採用し、22フレットのC.F.S.仕様です。
ピックアップはSSH構成で、リアのハムバッカーにはコイルタップ機能があります。そのため、クリーンのカッティングから歪ませたリードまで、一台でかなり広い範囲をカバーできます。
さらに、GOTOH製のマグナムロックタイプのペグを採用している点も実用的です。
昔ながらのSTタイプの雰囲気は好きだけれど、ライブやスタジオではもう少し便利に使いたいという人には、かなり分かりやすい構成でしょう。

NTEはTLタイプが好みなら注目
NTEは、伝統的なTLタイプをベースにしたNeo Classicです。
現行ラインにはNTE100MAHをはじめ、セミホロウ構造のモデルやハムバッカーを組み合わせたモデルなど、複数のバリエーションがあります。
例えばNTE100MAHはアッシュボディとメイプル指板の組み合わせで、25.5インチスケール、22フレットC.F.S.、GOTOH製ロック式ペグを採用しています。
ブリッジには3連のブラスサドルを使うなど、TLタイプらしい雰囲気も残されています。
一方、モデルによってはフロントハムバッカーやセミホロウ構造などを採用しており、「昔ながらのテレキャスターそのまま」というより、伝統的なスタイルをフジゲン流に使いやすくしたシリーズです。
NLS系はシングルカット
レスポール系のデザインが好きなら、NLS系が候補になります。
NLS10RFMではフレイムメイプルトップ、チェンバード・マホガニーバック、マホガニーネック、ローズウッド指板という構成が採用されています。
スケールは628mmで、ST・TL系とは弾いた感覚もかなり違います。
同じNeo Classicという名前でも、NSTとNLSでは構造も音の方向性も異なるため、「ネオクラシックはどんな音か」と一括りにするのは難しいでしょう。
自分がSTタイプ、TLタイプ、シングルカットのどれを求めているのかを先に決めたほうが選びやすくなります。

C.F.S.は大きな特徴
フジゲンを語るうえで外せないのが、C.F.S.です。
C.F.S.はCircle Fretting System、サークル・フレッティング・システムの略称で、フジゲンが2002年に開発した技術です。
一般的なギターでは、フレットはほぼ直線に打たれています。一方、C.F.S.ではフレットをごくわずかな円弧状に配置し、各弦とフレットができるだけ直角に交差するよう設計されています。
見た目だけではカーブがほとんど分からないほど緩やかなため、ファンフレットやマルチスケールとはまったく別のものです。
フジゲンでは、C.F.S.によって音の立ち上がり、音抜け、コードの分離感、単音の明瞭さ、サスティーンなどの向上を狙っています。
実際に試奏したときの私の印象でも、ネオクラシックはコードを鳴らしたときに各弦が整理されて聞こえやすく、非常に扱いやすいギターだと感じました。
ただし、C.F.S.だけでギター全体の音が決まるわけではありません。ボディ材、ネック、ピックアップ、アンプ、弦、ピッキングなど多くの要素が関係します。
そのため、「C.F.S.だから必ず良い音になる」と考えるより、ネオクラシックを構成する特徴の一つとして捉えるのが適切でしょう。
C.F.S.のフレット交換
C.F.S.について調べると、「フレット交換が難しいのではないか」と心配する人もいるようです。
しかし、フジゲン公式ではC.F.S.に特殊なフレット線を使っているわけではなく、フレット交換自体は通常のフレット交換と同様と説明しています。
ただし、通常とは異なる円弧状の配置です。そのため、リペアショップへ依頼するときにはC.F.S.搭載ギターであることを必ず伝えたほうがよいでしょう。
特に中古の場合、過去にどのようなフレット処理やリペアが行われているか分からない個体もあります。フレットが大きく減っているギターを購入するなら、状態の確認は重要です。
優等生すぎるという評判
フジゲンについて検索すると、ときどき「優等生すぎる」「まとまりすぎている」「音にクセが少ない」という評価を見かけます。
これは必ずしも悪い意味だけではないと思います。
ギターには、多少クセがあってもその個体独特の音やフィーリングを面白いと感じる人がいます。一方で、チューニングの安定性や弾きやすさ、音の分離、作りの精度を重視する人もいるでしょう。
ネオクラシックは後者を重視する人と相性が良いギターだと感じます。
私が何度も試奏したときも、「ものすごくクセの強い音」という印象ではありませんでした。それよりも、ネックを握ったときの違和感が少なく、コードも単音も素直に鳴らせることのほうが印象に残っています。
だからこそ、人によってはそれを「優等生」と表現するのでしょう。
逆に、FenderやGibsonの特定年代のような独特のキャラクターや、ブランドそのものへの強い憧れを求めている場合は、ネオクラシックを選んでも気持ちが満たされない可能性があります。
私が何度も試奏した印象
私自身、一時期フジゲン・ネオクラシックを本気で購入候補にしていました。
楽器店へ行ったときには何度も手に取り、特にSTタイプを中心に試奏しています。
購入しなかった最大の理由は、性能面への不満ではなく、単純に欲しかったカラーの個体が見つからなかったからです。
ギターは長く所有するものなので、私はスペックだけでなく見た目もかなり重視しています。そのため「この色なら買いたい」と思える個体が入荷するのを待っているうちに、結果として別のギターへ気持ちが移ってしまいました。
ただ、現在でも中古楽器を見ているときにはフジゲンをチェックします。
私が試奏で感じたネオクラシックの良さは、弾いた瞬間に強烈な個性を主張することよりも、「普通に弾きやすい」「ちゃんと音が出る」「細かい部分に不満を感じにくい」というところでした。
このような部分はスペック表だけでは分かりにくいのですが、長く使用するギターでは意外に重要です。
フジゲン・ネオクラシックの評価と選び方
新品価格とコスパ
フジゲンがコストパフォーマンスの高いメーカーと言われる理由の一つは、長年ギターを製造してきたメーカー自身が自社ブランドを展開していることです。
ただし、「安いギター」という意味ではありません。
2026年9月時点の流通例では、Neo Classic STの新品はおおむね10万円台前半から中盤が中心です。
| モデル | 新品価格の目安 | 主な方向性 |
|---|---|---|
| NST100RAL | 約11~12万円台 | 基本的なSTタイプ |
| NST110RAL | 約12万円台 | SSHで幅広い音作り |
| NST200RAL | 約14~15万円台 | 上位仕様 |
実際の販売価格はカラー、在庫、セール、仕様変更などによって変わるため、あくまでも目安として考えてください。
10万円台になると、海外ブランドにもかなり多くの選択肢があります。

その中で、日本製、C.F.S.、GOTOH製パーツなどを重視するならネオクラシックは比較しやすい存在です。
一方、ヘッドにFenderやGibsonのロゴが入っていることに価値を感じる人もいます。そこはスペックだけでは決められません。
ギターのコストパフォーマンスは、「同じ金額で部品が多いか」だけではなく、自分がそのギターを長く使いたいと思えるかまで含めて判断したほうがよいでしょう。
中古は狙い目なのか
Neo Classicは中古市場でも比較的見つけやすいシリーズです。
2026年9月の流通例では、Neo Classic全体で8万円台から18万円前後まで幅広い中古個体が確認されています。
ただし、ネオクラシックには長い販売期間があり、途中でモデルチェンジも行われています。そのため、中古では同じような外観でも型番や仕様が異なることがあります。
中古を探す場合は価格だけでなく、次の部分を確認したほうが安心です。
- 正確な型番
- 製造年
- ネックの状態
- トラスロッドの余裕
- フレットの残量
- 電装系の状態
- ピックアップ交換などの改造歴
- 付属品や純正パーツの有無
特にC.F.S.搭載ギターなので、フレットがかなり減っている中古個体は状態を慎重に確認したいところです。
販売店の商品説明に「フレットすり合わせ済み」などと書かれている場合は、どの程度残っているかも確認しましょう。
反対に、状態が良く価格差が大きい個体なら、中古でNeo Classicを購入するのは十分現実的な選択肢です。
石橋楽器で中古FUJIGENを探すNSTの選び方
ストラトタイプを探しているなら、まずNST100RAL、NST110RAL、NST200RALの違いを確認するとよいでしょう。
シンプルなストラト系サウンドを重視するのか、リアハムバッカーを使ってロック系まで幅広く対応したいのかによって選択が変わります。
私なら、一本で幅広く使うことを考える場合はNST110RALのようなSSHタイプをまず試します。
リアハムバッカーがあると歪ませたリードやパワーコードが扱いやすく、それでいてコイルタップを使えるため、シングルコイル系の音にも寄せられます。
ただし、本当に昔ながらの3シングルのストラトサウンドが目的なら、構成を複雑にする必要はありません。
重要なのは「上位モデルだから良い」と考えることではなく、自分の演奏スタイルに必要な仕様を選ぶことです。
NTEの選び方
TLタイプが好きならNTEシリーズを検討します。
NTEには通常のソリッドボディだけでなく、セミホロウ仕様やフロントハムバッカー搭載モデルなどがあります。
そのため、同じNTEでも音の方向性はかなり違います。
一般的なTLタイプらしい歯切れの良さを求めるなら2シングルのモデル、太いフロントサウンドも欲しいならハムバッカー搭載モデルというように選ぶと分かりやすいでしょう。
また、アッシュ材は個体によって重量差が出ることがあります。通販で購入する場合でも、重量が気になる人は販売店へ確認しておくと安心です。

ブランド名も考えて選ぶ
ギター選びでは、どうしてもスペック比較に目が行きます。
しかし、ブランドに対する思い入れも無視できません。
例えば「いつかFender USAを持ちたい」と思っている人が、スペックだけを理由にフジゲンを購入しても、あとからFenderが欲しくなる可能性があります。
同じように、レスポールそのものが欲しい人なら、NLSを購入してもGibsonへの憧れが消えるとは限りません。
これはフジゲンの品質とは別の問題です。
一方、「ブランド名より日本製の作りや実際の弾きやすさを優先したい」という人なら、Neo Classicは非常に比較しやすいシリーズです。
購入前には、スペックだけでなく「このギターを5年、10年使いたいと思えるか」という視点でも考えてみてください。
向いている人
フジゲン・ネオクラシックは、次のような人には特に候補に入れやすいと思います。
- 日本製ギターを探している人
- 10万円台を中心に質の良いギターを探している人
- 伝統的なデザインが好きな人
- ライブやスタジオで実用的に使いたい人
- チューニングや演奏性を重視する人
- ブランド名より実際の作りを重視する人
特に「ヴィンテージそのものではなく、伝統的な見た目を残した使いやすい現代のギターが欲しい」という人との相性は良いでしょう。
向かない可能性がある人
反対に、すべての人にNeo Classicを勧められるわけではありません。
FenderやGibsonというブランドそのものを所有したい人、特定年代のヴィンテージサウンドを強く求める人、非常にクセの強いギターを探している人には、別の選択肢が合う可能性があります。
また、Neo Classicは型番が多いため、初めて見ると違いが分かりにくいところがあります。
NST、NTE、NLSなどの大分類だけでなく、その後に続く数字やアルファベットによって仕様が変わります。
中古では旧型番も混ざるため、見た目だけで判断せず商品説明を確認する必要があります。
よくある質問
フジゲン・ネオクラシックは日本製ですか?
現行FGNのNeo Classicは日本製として展開されており、フジゲンの長野県内の生産拠点で製造されています。
FGNとFUJIGENは別メーカーですか?
別メーカーではありません。どちらもフジゲン株式会社の自社ブランドです。現在はFGNが量産モデルを中心に展開し、FUJIGENはオリジナル形状や特別仕様、少量生産モデルなどに使用されています。
C.F.S.はファンフレットですか?
違います。ファンフレットのように各弦のスケールを大きく変える構造ではなく、フレットをごく緩やかな円弧状に配置する仕組みです。
C.F.S.は普通の店でフレット交換できますか?
フジゲン公式では通常のフレット交換と同様と案内されています。ただしC.F.S.搭載であることをリペアショップへ伝えてから依頼してください。
Neo ClassicとBoundaryの違いは何ですか?
どちらもFGNのシリーズですが、Boundaryは比較的シンプルな仕様と価格を意識したモデルが中心です。Neo ClassicはC.F.S.に加えてモデルによってロック式ペグやコンパウンド・ラジアスなどを採用し、より仕様が充実しています。
Neo Classicは初心者にも使えますか?
初心者が使用しても問題ありません。ただし最も低価格な初心者向けギターではないため、予算とのバランスを考える必要があります。最初から長く使える一本を購入したい人には候補になります。
中古のNeo Classicでも大丈夫ですか?
状態が良ければ十分選択肢になります。ネック、フレット、トラスロッド、電装系、改造歴を確認し、できれば専門店で購入するほうが安心です。
フジゲン・ネオクラシックの評価まとめ
フジゲン・ネオクラシックの評価をまとめると、最大の魅力は「伝統的なデザインと現代的な実用性を、日本製らしい丁寧な作りでまとめたシリーズ」という点にあると思います。
C.F.S.、モデルによって採用されるコンパウンド・ラジアス、GOTOH製パーツなど、スペック面でも実用的な要素が多く、ライブやスタジオで普通に使いやすいギターです。
一方、「優等生すぎる」という評判があるように、強烈なクセやヴィンテージギターのような個体差を魅力として求める人には、少し整いすぎて感じられるかもしれません。
また、FenderやGibsonそのものを所有することに価値を感じるなら、価格やスペックだけでNeo Classicへ置き換えないほうが後悔しにくいでしょう。
私は過去に何度も試奏し、購入寸前まで考えながらカラーの問題で見送った経験があります。それでも今でも中古を含めてチェックしているのは、弾きやすさや作りの良さに魅力を感じているからです。
フジゲン・ネオクラシックが気になっているなら、スペックだけで決めず、できれば一度実際に試奏してみてください。
ネックの握り心地、C.F.S.によるコードのまとまり方、ピックアップのキャラクターまで確認して、「弾いていて自然に感じるか」を基準に選ぶのが一番分かりやすいと思います。



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