こんにちは、エレキギター完全ガイドの山田です。
フジゲンのギターを探していると、Boundary、Neo Classic、J-Standard、Expertなど、いくつものシリーズが出てきます。さらに5万円前後の中古から20万円を超える上位モデルまで価格差も大きいため、初めて調べると「自分にはどのモデルが合うんだろう」と迷いやすいメーカーです。
私は現在フジゲン製のギターを所有していませんが、楽器店ではこれまで何度も試奏してきました。一時期はNeo Classicをかなり本気で購入候補にしていたこともあります。毎回感じるのは、単に日本製というだけではなく、ネックやフレット周辺を含めてギターとしての作りが丁寧だということです。
とはいえ、フジゲンなら一番高いモデルを選べばいいわけではありません。昔ながらのSTタイプが好きならNeo Classic、もう少しモダンな演奏性を求めるならJ-Standard Odyssey、仕様や仕上げまでこだわるならExpertというように、シリーズごとに方向が違います。
初めてのフジゲンなら、価格やランクだけを見るより、欲しい音とボディタイプに合うシリーズから選んだほうが失敗しにくいです。
- フジゲンのおすすめギターを予算別に選ぶ方法
- BoundaryやNeo Classicなど各シリーズの違い
- 5万円や10万円以下でフジゲンを買えるのか
- 初心者と中級者で変わるモデルの選び方
フジゲンを予算別に選ぶ
フジゲンのギターを選ぶとき、最初に予算をある程度決めておくと候補をかなり絞れます。ただし、新品だけを見るのか中古まで含めるのかによって選択肢は大きく変わります。
特に「フジゲンを5万円で買いたい」「10万円以下に抑えたい」という場合は、中古市場も含めて考えたほうが現実的です。一方、10万円台半ばまで予算を広げればNeo Classicが本格的な候補となり、20万円以上ではExpertなどの上位モデルまで視野に入ります。
| 予算の目安 | 主な候補 | おすすめしたい人 |
|---|---|---|
| 5万円前後 | Boundary系などの中古 | 低予算でフジゲンを試したい人 |
| 10万円前後 | Boundary・J-Standardの一部・中古Neo Classic | 初心者から中級者 |
| 14~18万円前後 | Neo Classic・J-Standard | 長く使えるメインギターが欲しい人 |
| 20万円以上 | Expert・上位J-Standardなど | 仕様や仕上げまでこだわりたい人 |
価格は販売店、カラー、仕様、在庫、中古ならコンディションによっても変わります。ここで紹介する価格帯は固定されたものではなく、あくまでモデルを探すときの目安として見てください。
5万円なら中古を狙う
予算5万円前後でフジゲンを探す場合、現行新品より中古が中心になります。過去のBoundaryシリーズや旧モデルなら、この価格帯に入る個体が見つかることがあります。
フジゲンは長くギターを製造しているメーカーなので、中古市場には現在販売されていないモデルもかなりあります。現行品とは違った仕様やカラーを探せるのは、中古ならではの面白さです。
ただし、5万円という価格だけを見て飛びつくのはおすすめしません。中古ギターではボディの傷より、ネックやフレットの状態のほうが重要です。
フレットが大きく減っている、ネックに問題がある、トラスロッドの余裕が少ない、電装系に不具合があるといった個体では、購入後に調整や修理費が必要になることがあります。
5万円前後の中古で確認したいこと
ネックの反り、フレットの残量、トラスロッド、電装系、改造歴、交換されたパーツの有無はチェックしたいところです。初心者の場合は、個人売買より状態説明や保証のある楽器専門店のほうが安心して選びやすいでしょう。
逆に状態の良い旧モデルを見つけられれば、5万円前後でもフジゲンらしい作りを楽しめる可能性があります。安いモデルを探すというより、状態の良い中古を探すという感覚で見たほうがいいと思います。
10万円以下も候補がある
予算を10万円程度まで広げると、フジゲンはかなり現実的になってきます。
Boundary系だけでなく、時期やモデルによってはJ-Standardの一部が10万円前後に入ってくることがあります。また、中古ならNeo Classicも候補になります。
特にJ-Standard Odysseyは、昔ながらのSTタイプをそのまま再現するのではなく、フジゲン独自の形状とモダンな演奏性を組み合わせているシリーズです。
モデルによってC.F.S.、コンパウンドラディアス指板、GOTOH製パーツなどが採用されており、単純に「安いフジゲン」という位置付けではありません。
10万円前後のギターは海外ブランドを含めれば選択肢が非常に多い価格帯です。その中で日本製やフジゲン独自の作りに魅力を感じるかが選択のポイントになるでしょう。
◆山田のワンポイントアドバイス
10万円前後なら「初心者用だから安いものを選ぶ」という考え方をしなくても大丈夫です。このクラスから、長くライブやスタジオで使えるギターが見つかります。むしろ、数年後まで使うことを考えて、ネックの感触や見た目が好きな一本を選んだほうがいいですよ。
15万円ならNeo Classic
フジゲンを初めて買う人にとって、特に選びやすくなるのが15万円前後です。
この価格帯になると、フジゲンを代表するシリーズの一つであるNeo Classicが本格的に候補へ入ってきます。
Neo Classicの分かりやすいところは、伝統的なエレキギターの形をベースにしていることです。NSTはSTタイプ、NTEはTLタイプ、NLSやNLCはシングルカット系と考えると、初めてでも候補を絞りやすいでしょう。
特にNSTは、ストラトタイプが好きな人には入りやすいシリーズです。

NST100RALやNST110RALなどがあり、NST110RALではアルダーボディ、メイプルネック、ローズウッド指板、25.5インチスケール、22フレットという、STタイプとしてなじみやすい構成を採用しています。
一方で、単なるヴィンテージタイプのコピーではありません。モデルによってロック式ペグ、2点支持トレモロ、コンパウンドラディアスなど、現代的に使いやすい仕様を取り入れています。
伝統的なルックスは好きだけれど、ライブやスタジオでは便利な仕様が欲しいという人に、Neo Classicはかなり合わせやすいでしょう。

Neo Classic自体について詳しく知りたい方は、フジゲンNeo Classicの評価や特徴を解説した記事も参考にしてください。
フジゲンNeo Classicの新品ギターを比較すると、NST・NTE・NLSの価格差やカラーの違いを把握しやすくなります。
17万円前後は選択肢が広い
17万円前後まで予算を広げると、Neo Classicの上位仕様とJ-Standardの両方を比較しやすくなります。
このあたりから、単純に「どちらが上のランクか」で決めると選びにくくなってきます。
Neo Classicは伝統的なST、TL、シングルカットをベースにしたシリーズ。一方、J-StandardにはOdysseyやIliadなど、フジゲンらしいオリジナル性を持つモデルがあります。
つまり、昔ながらのギターらしい形が欲しいならNeo Classic、もう少しモダンな弾き心地や外観を求めるならJ-Standardという考え方ができます。
例えばJ-Standard Odysseyには、HSSやHSH系のピックアップ構成を持つモデルもあり、クリーンからハイゲインまで1本で幅広く使いたい人には便利です。

私自身、こうしたモダンタイプのギターをライブで使っていた時期があります。HSSやHSHは、曲ごとに大きく音色を変える必要があるコピーバンドでも使いやすい構成です。
そのため「昔ながらの音だけでなく、一本でいろいろやりたい」という人なら、Neo Classicだけに絞らずJ-Standardまで弾き比べてみる価値があります。
20万円以上ならExpert
20万円以上を考えられるなら、Expertシリーズが候補になります。
Expert Odyssey、Expert Elan、Expert Flameなどがあり、フジゲンの中でも上位クラスに位置するシリーズです。
C.F.S.に加えて、Expert Fret Edgeと呼ばれるフレット端の丁寧な処理など、実際に手で触れたときの感覚まで意識した作りが特徴です。
ピックアップや使用木材、ハードウェアにも上位仕様が採用されるモデルがあります。ただし、初心者だからExpertを買ってはいけないということではありません。
予算に余裕があり、実際に弾いて気に入ったのであれば最初の一本として選ぶのもありです。
ただ、まだ自分の好みがよく分からない段階なら、Neo ClassicやJ-Standardと比較してからでも遅くありません。価格差が自分にとって意味のあるものなのか、試奏して確認するのがいいでしょう。
高いほど自分向きとは限らない
フジゲンを価格順に並べると、どうしても「高いモデルほど良いギター」と考えたくなります。
もちろん使用する木材、パーツ、仕上げなどで上位モデルには違いがあります。しかし、ギター選びで最も重要なのは、自分の弾き方や好みに合っているかどうかです。
ブルースやカッティングを中心に弾きたい人が、ハイゲイン向けの高価なモデルを選んでも、その性能を魅力として感じないかもしれません。
逆に15万円前後のNSTが自分の手にぴったり合えば、それがその人にとって一番使えるフジゲンになります。
価格は選択肢を決める要素の一つ。最後は手に取った感触と音で判断したいところです。
フジゲンのモデルを比較
予算が決まったら、次はフジゲンのラインナップを比較します。シリーズ名だけを見るとランク違いに見えますが、実際には設計の方向性が異なるものもあります。
そのため、BoundaryからExpertまでを単純な上下関係として見るより、それぞれがどんなプレイヤーを想定したギターなのかを理解したほうが選びやすくなります。
Boundaryは入りやすい
Boundaryは、フジゲンのラインナップの中では比較的手に取りやすいシリーズです。
BSTはSTタイプ、BTLはTLタイプを基本にしているため、初めてフジゲンを見る人にも分かりやすいでしょう。
高価なモデルのような豪華な木材やパーツを前面に出すシリーズではありませんが、フジゲンの製造技術を比較的シンプルな仕様へまとめています。
「最初から15万円以上は出しにくい」「まずフジゲンを試してみたい」という人は、新品だけでなくBoundaryの中古も探してみると選択肢が増えます。
ただし、価格だけで選ぶなら他社にも多くのギターがあります。Boundaryを選ぶなら、ネックの感触、C.F.S.、日本製という部分まで含めて魅力を感じられるか確認しておきたいところです。
Neo Classicは定番候補
フジゲンのおすすめを一つのシリーズから探すなら、私はまずNeo Classicを確認します。
理由は、自分が今まで弾いてきたギターと比較しやすいからです。
NSTならSTタイプ、NTEならTLタイプ、NLSやNLCならシングルカット系というように、ギター経験がある人なら見た瞬間にある程度方向性を想像できます。
一方で中身は古い設計をそのまま再現しているわけではありません。C.F.S.やコンパウンドラディアス、ロック式ペグなど、モデルによって現代的な仕様が入ります。
私が何度も試奏してきた中でも、Neo Classicは「変わったギターを弾いている」という感じではなく、握った瞬間から比較的自然に弾ける印象がありました。
その意味では、Fender系やGibson系のギターを弾いてきた人が、初めてフジゲンを試すときにも分かりやすいシリーズだと思います。
J-Standardはモダン寄り
J-Standardはフジゲンの中核シリーズの一つで、OdysseyのJOSやIliadのJILなどがあります。
特にOdysseyは、伝統的なSTタイプの要素を残しながらフジゲン独自のデザインへ仕上げたモデルです。
モデルによってコンパウンドラディアス指板、2点支持トレモロ、HSSやHSH系ピックアップ、コイルタップなどを採用しています。
ロック、ポップス、フュージョンなど、曲によって音色を切り替えたい人には使いやすいでしょう。
また、Neo Classicより見た目にもモダンなので、ヴィンテージ風の外観にこだわらない人にはこちらのほうが好みに合う可能性があります。
Neo ClassicとJ-Standardで迷ったら、「どちらが上か」ではなく、クラシック寄りとモダン寄りのどちらを求めているかで考えてみてください。
Expertは上位シリーズ
Expertはフジゲンの上位シリーズです。
代表的なのはExpert Odyssey、Expert Elan、Expert Flameなど。Expertでは素材やパーツだけでなく、フレットエッジの仕上げなど演奏時に直接触れる部分にもこだわりが見られます。
ギターを長く弾いていると、スペック表では目立たない部分が意外と気になってきます。
例えばネックを上下へ動かしたときのフレット端の感触、ハイポジションへ移動したときの弾きやすさ、チューニングの安定感などです。
Expertを検討する人は、ピックアップのブランドや木材だけでなく、こうした「触って初めて分かる部分」を確認してほしいと思います。
◆山田のワンポイントアドバイス
20万円を超えるギターなら、できればNeo ClassicやJ-Standardと同じ日に弾き比べてください。Expertの価格差が自分の手でも分かるのか。そこを確認してから買えば、単に「上位モデルだから」という理由だけで選ばずに済みます。
Masterfieldは箱物向け
Masterfieldは、Neo ClassicやOdysseyとは少し違う方向のシリーズです。
MSAはセミホロウ、MFAはフルホロウを中心としており、セミアコやフルアコを探している人向けです。
そのため、フジゲンの「ハイエンド」を調べるときにExpertだけを見る必要はありません。
ジャズ、ブルース、フュージョンなどで箱物を探しているならMasterfieldも候補になります。
ただし、ソリッドギターのExpertとMasterfieldをランクだけで比較しても意味はあまりありません。構造も用途も違うので、自分が必要としているギターの種類から選びましょう。
グレードより用途を優先
フジゲンには複数のシリーズがあるため、「フジゲンのランク順を知りたい」という人もいるでしょう。
確かにBoundaryは比較的手頃で、Expertは上位クラスです。ただし、Neo ClassicとJ-Standardの関係は単純な上下ではありません。
Neo Classicには伝統的なデザインをベースにしたモデルが多く、J-Standardにはフジゲン独自のシェイプやモダンな仕様を取り入れたモデルがあります。
さらに同じNeo ClassicでもNSTとNLSでは構造が大きく違います。
フジゲンをランク順だけで選ぶより、自分が欲しいタイプを決め、その中で予算に合うグレードを選ぶ。この順番のほうが迷いにくいと思います。
C.F.S.は独自の特徴
フジゲンのギターを調べると必ずと言っていいほど出てくるのが、C.F.S.です。
C.F.S.はCircle Fretting System、サークル・フレッティング・システムの略で、フジゲンが開発した独自技術です。
一般的なギターではフレットはほぼ直線ですが、C.F.S.ではごく緩やかな円弧を描くようにフレットを配置します。
各弦とフレットができるだけ直角に交差するよう設計し、音程感、音の立ち上がり、コードの分離感、単音の明瞭さなどを高めることを狙っています。
見た目ではカーブがほとんど分からない程度なので、ファンフレットやマルチスケールとはまったく別の仕組みです。
私がフジゲンを試奏したときも、コードを鳴らした際に各弦が聞き取りやすく、扱いやすい印象がありました。ただし、ギターの音はフレットだけで決まるものではありません。
ボディ材、ネック、ピックアップ、アンプ、弦、ピッキングなど多くの要素があります。そのため「C.F.S.だから必ず良い音になる」と考えるのではなく、フジゲンの特徴の一つとして捉えるのがいいでしょう。
C.F.S.の詳しい考え方や各モデルの最新仕様については、FGN公式サイトで確認できます。
NSTはSTタイプ向け
普段からストラトタイプを弾いている人なら、Neo ClassicのNSTはかなり比較しやすいモデルです。
25.5インチスケールを採用するモデルが中心で、SSSやSSHなどピックアップ構成によってキャラクターを選べます。
クリーン、カッティング、ブルースなどでシングルコイルらしい音を重視するならSSS。ロックでリアを歪ませたいならSSHが便利です。
もちろんSSHだからロック専用という意味ではありません。コイルタップを備えるモデルなら音色の幅も広がります。
私自身も長くストラトタイプを弾いていますが、こうしたギターで重要なのはスペック以上にネックの握りとボディを構えたときの感覚です。
フジゲンのNSTが気になるなら、Fender系のSTタイプと並べて弾くと違いがかなり分かりやすいと思います。
NTEはTLタイプ向け
テレキャスター系のデザインが好きならNTEが候補です。
NTEには一般的なTLタイプに近い仕様だけでなく、モデルによってアッシュボディ、セミホロウ構造、フロントハムバッカーなどさまざまな仕様があります。
そのため「NTEだから全部同じような音」と考えず、型番まで見て選ぶ必要があります。
歯切れの良いシンプルなTLタイプを求めるのか、フロントに太い音も欲しいのかで適したモデルは変わります。
また、アッシュ材を使ったギターは個体によって重量差を感じることがあります。通販で購入するなら、重量が気になる人は販売店へ確認しておくと安心です。
NLSはシングルカット
レスポール系が好きならNeo Classic Single CutのNLS系が候補です。
モデルによってフレイムメイプルトップ、マホガニーバック、マホガニーネック、ローズウッド指板、ハムバッカーなどを採用しています。
スケールもSTタイプとは異なるため、弾いたときのテンション感や左手の感覚はNSTとは別物です。

私自身もGibsonのレスポールを長年使っていますが、STタイプから持ち替えるとボディバランスもネックの感覚もかなり違います。
レスポールらしい太いハムバッカーサウンドやシングルカットのルックスが好きだけれど、フジゲンの作りにも興味があるという人はNLSを見てみると面白いでしょう。
中古では型番を確認する
フジゲンの中古を選ぶときに注意したいのが型番です。
長く販売されてきたメーカーなので、現在は生産終了しているシリーズや旧仕様もかなりあります。
商品説明に単に「フジゲン Neo Classic」と書かれていても、年代によってピックアップ、パーツ、カラー、仕様が違う場合があります。
中古では、正確な型番、シリアル、フレット残量、ネック、トラスロッド、改造歴、純正パーツの有無まで確認してください。
また、中古市場では「フジゲン製Fender Japan」という言葉もよく出てきますが、これは現在のFGNとは別の話です。
フジゲンは1982年から日本製Fenderの製造に関わった歴史があり、そのことから古いFender Japanでもフジゲンという名前が頻繁に出てきます。
詳しくはFender Japan Eシリアルの年代と見分け方や、ダイナ楽器とフジゲンの違いも参考にしてください。
ただし「フジゲン製だから必ず価値が高い」「フジゲン期だから必ず良い」という判断は避けたほうがいいでしょう。古いギターでは製造元だけでなく、現在のコンディションが非常に重要です。
試奏はネックを確認する
フジゲンを楽器店で試奏するとき、アンプから出る音だけで判断するのは少しもったいないと思います。
私が何度もフジゲンを弾いて印象に残っているのも、ネックやフレット周辺です。
まず低いポジションでコードを押さえ、そのまま高いポジションまでゆっくり左手を移動してみてください。
ネックの厚み、フレット端の感触、ハイポジションのアクセス、チョーキングしたときの感覚などを確認します。

コンパウンドラディアスを採用するモデルなら、低いポジションと高いポジションの両方を弾くことで特徴を感じやすくなります。
また、同じ型番でもギターは木材で作られているため、重量や鳴り方、握った印象に多少の違いがあります。可能なら実際に購入する個体を弾くのが理想です。
◆山田のワンポイントアドバイス
試奏するときは派手なフレーズを弾く必要はありません。普段よく弾くコードと簡単なフレーズを弾いたほうが、自分に合っているか判断しやすいです。私は初めて触るギターほど、いつも弾いているフレーズで比較します。
初心者は10万円前後も候補
初心者がフジゲンを選ぶなら、必ずしも一番安いモデルから始める必要はありません。
予算が許すなら、10万円前後から15万円程度までを見てみると、将来まで使える候補がかなり増えます。
初心者の頃は「自分には高いギターはまだ早い」と考えがちですが、弾きやすく調整のしっかりしたギターのほうが練習しやすい場合もあります。
逆に、無理をして20万円、30万円を出す必要もありません。
まだ自分の好みが分からないなら、Boundary、J-Standard、Neo Classicなどを実際に持ち比べ、ネックの握りやすさとルックスを重視して選ぶ方法もあります。
フジゲンの新品ギターと初心者向けアンプ・シールドを一緒に比較すると、ギター本体だけでなく最初に必要な予算も考えやすくなります。
特に初めてのギターでは見た目も大切です。スペックが優秀でも、ケースから出したいと思わなければ弾く時間は増えません。
「このギターなら毎日触りたい」と思えるか。初心者ほど、そこは大事にしていいと思います。
中級者は手持ちと比較する
すでに何本かギターを持っている人なら、今所有しているギターにないものを選ぶとフジゲンを追加する意味が出てきます。
例えばSSSのヴィンテージ系ストラトを持っているなら、HSSのJ-Standard Odysseyを選ぶ。レスポールしか持っていないならNSTを追加する。逆にモダン系のギターばかりならNLSを選ぶ。
こうすれば、単なる買い替えではなくサウンドと演奏感の選択肢を増やせます。
私自身もストラト、レスポール、PRS、モダン系のギターを使ってきましたが、似たギターを何本も所有すると結局いつも同じ一本を使うことがあります。
二本目、三本目のフジゲンを考えているなら、今持っていないピックアップ構成やボディタイプを選ぶのも面白いと思います。
ブランドへの憧れも考える
ギター選びはスペックだけでは決まりません。
例えば「いつかFender USAを所有したい」とずっと思っている人が、価格やスペックだけでフジゲンを選んでも、数年後にやはりFenderが欲しくなる可能性があります。
レスポールも同じです。Gibsonそのものが欲しい人にとって、NLSがどれだけ作りの良いギターでも完全な代わりにはならないかもしれません。
これはフジゲンの品質とはまったく別の問題です。
一方で「ヘッドのロゴより実際の作りや弾きやすさを重視したい」「日本製のギターが欲しい」という人なら、フジゲンはかなり魅力的な選択肢になります。
ギターは長く手元に置くものです。購入するときは、スペックだけでなく5年後にもそのギターを所有していたいと思えるか考えてみてください。
フジゲンは評判だけで決めない
フジゲンを調べると、「作りが良い」「コストパフォーマンスが高い」という評価がある一方、「優等生すぎる」「音にクセが少ない」といった意見を目にすることがあります。
私は、この「優等生」という表現は必ずしも悪い意味ではないと思います。
多少クセがあっても個性的なギターが好きな人もいれば、チューニング、弾きやすさ、コードの分離、仕上げの良さを重視する人もいます。
フジゲンを何度も試奏した私の印象では、弾いた瞬間に強烈な個性を押し出してくるというより、違和感なく弾けることが魅力でした。
しかし、その感覚を「物足りない」と感じる人がいても不思議ではありません。
だからこそ、ネットの評判だけで「フジゲンは良い」「フジゲンは個性がない」と決めず、自分で一度弾いてみることをおすすめします。
フジゲンに関するよくある質問(FAQ)
Q1. フジゲンで初心者におすすめなのはどれですか?
A. 予算を抑えたいならBoundaryやJ-Standardの手頃なモデル、15万円前後まで考えられるならNeo Classicが選びやすいでしょう。ただし初心者だから一番安いモデルを選ぶ必要はありません。ネックの握りやすさ、見た目、弾きたい音楽に合うピックアップ構成から選んでください。
Q2. フジゲンを5万円で買えますか?
A. 新品の現行モデルでは選択肢が限られますが、中古なら旧Boundaryなどが5万円前後で見つかる場合があります。ただし中古価格は状態やモデルによって大きく変わります。5万円という価格だけを見るのではなく、ネック、フレット、電装系なども確認してください。
Q3. フジゲンを10万円以下で買えますか?
A. 時期や販売価格によってはJ-Standardなどが10万円前後に入ることがあります。また、中古まで含めれば選択肢は増えます。価格や在庫は変動するため、購入時にはフジゲン公式ショップや販売店で最新情報を確認してください。
Q4. Neo ClassicとJ-Standardはどちらが上ですか?
A. 単純な上下関係として考えないほうが分かりやすいです。Neo Classicは伝統的なギターをベースにしたモデルが中心で、J-StandardにはOdysseyやIliadなどモダンな仕様やフジゲン独自のデザインを持つモデルがあります。価格帯も一部重なるため、自分の演奏スタイルから選びましょう。
Q5. フジゲンのハイエンドは何ですか?
A. ソリッドギターではExpertシリーズが上位候補になります。Expert Odyssey、Expert Elan、Expert Flameなどがあります。また、セミアコやフルアコではMasterfieldも上位シリーズとして展開されています。単純なランクだけでなく、必要なボディ構造や音から選んでください。
フジゲンのおすすめまとめ
フジゲンのおすすめギターは、予算だけで一つに決めることはできません。
5万円前後なら中古のBoundaryなどを中心に探し、10万円前後まで広げればJ-Standardの一部や中古Neo Classicも候補になります。
14万円から18万円前後ではNeo ClassicとJ-Standardを比較しやすくなり、20万円以上ならExpertなど上位モデルまで選択肢が広がります。
ただし、一番高いフジゲンが自分にとって一番良いギターとは限りません。
昔ながらのSTタイプが好きならNST、TLタイプならNTE、シングルカットならNLS、モダンな万能タイプを求めるならJ-Standard Odysseyというように、まず欲しいギターの方向を決めてみてください。
そのあとで予算に合わせてモデルを比較したほうが選びやすくなります。
私は現在フジゲンを所有していませんが、これまで楽器店で何度も試奏してきました。そして弾くたびに感じるのが、ネックやフレットを含めた作りの丁寧さです。
一時期はNeo Classicをかなり本気で購入しようと考えたこともあります。結局、欲しかったカラーが見つからず購入には至りませんでしたが、今でも中古楽器店を見るとチェックしてしまうメーカーの一つです。
スペック表では、木材、ピックアップ、C.F.S.などに目が行きます。しかし、最後に重要なのは自分が持ったときに自然に感じるかどうかです。
気になるモデルが見つかったら、できれば一度楽器店で弾いてみてください。Neo ClassicとJ-Standardを同じ日に弾き比べるだけでも、自分がクラシック寄りとモダン寄りのどちらを好むのか分かってくると思います。
価格や在庫、現行ラインナップは今後変更される可能性があります。正確な仕様や販売状況については、購入前にFGN公式サイトやフジゲン公式オンラインショップで最新情報をご確認ください。



コメント