PRSギターとは?特徴・魅力・音の傾向と向いている人を解説

PRSギターの特徴・魅力・選び方とSE・S2・Coreの違いを解説するアイキャッチ画像 PRS

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こんにちは、エレキギター完全ガイドの山田です。

PRSという名前は知っていても、「ポールリードスミスってどんなメーカー?」「フェンダーやギブソンとは何が違うの?」という方もいると思います。

私はこれまで、PRSのSE Custom、CoreのCustom 24、Custom 22を所有してきました。現在もCustom 24はメインギターの一本として使っています。

実際に何本か所有して感じるのは、PRSは単に見た目が美しい高級ギターというだけではないこと。弾きやすさ、音の使いやすさ、チューニングの安定性をかなり高い水準でまとめているメーカーだと感じます。

よく「フェンダーとギブソンの中間」と説明されます。確かにCustom 24などを見ると分かりやすい表現なのですが、それだけでは現在のPRSを説明しきれません。

Silver Skyのようなシングルコイルモデルもあれば、ヴィンテージ寄りのMcCarty 594、ハードロック向けのTremonti、モダンなCustom 24まであります。

この記事では、PRSとはどこの国のメーカーなのかという基本から、音、弾き心地、シリーズごとの違いまで、実際に使ってきた経験も交えて紹介します。

この記事でわかること
  • PRSというメーカーの意味や歴史
  • PRSギターならではの音と弾き心地
  • SE・S2・Coreなど各シリーズの違い
  • PRSが向いている人とモデルの選び方

PRSギターとはどんなメーカーか

まずは「PRSとは何なのか」というところから見ていきましょう。名前の意味や生産国を知ると、このメーカーがなぜ現在のような立ち位置になったのかも分かりやすくなります。

PRSの意味と読み方

PRSはPaul Reed Smith Guitarsの略称です。日本では「ピーアールエス」、メーカー名としては「ポールリードスミス」と呼ばれています。

創設者でありギター製作者でもあるPaul Reed Smithの名前が、そのままブランド名になっています。

会社として正式にスタートしたのは1985年。アメリカのメリーランド州アナポリスで創業しました。

ただし、Paul Reed Smith本人は会社設立以前からギターを製作しています。プロミュージシャンへ自分で製作したギターを持ち込み、Carlos Santanaをはじめとするギタリストとの関係を築きながらブランドの基礎を作っていきました。

1985年にPRSが本格的にスタートしたときから中心にあったモデルがCustom 24です。

現在まで続くPRSを代表するモデルであり、ブランドそのものを知りたいなら、まずCustom 24を見てみるのが一番分かりやすいでしょう。

PRS Guitars公式のブランドヒストリーでも、1985年の創業までの経緯やPaul Reed Smithのギター製作の歩みを確認できます。

PRSの歴史とCustom 24

PRSが登場した1980年代には、すでにフェンダーやギブソンという巨大なブランドが存在していました。

そんな時代に新しいアメリカ製ギターメーカーとして存在感を高めていった背景には、単に伝統的なギターを再現するのではなく、それまでのエレキギターの長所を自分たちなりの形へ落とし込んだことがあります。

Custom 24では、メイプルトップとマホガニーバック、セットネック、2基のハムバッカーという構成を採用しながら、ダブルカッタウェイ、24フレット、25インチスケール、独自のトレモロなどを組み合わせています。

レスポールそのものでもなく、ストラトキャスターそのものでもありません。

既存の名機から学びながら、新しい一本のギターとして作り上げたところがPRSの面白さだと思います。

フレイムメイプルトップとダブルカッタウェイを採用したPRS Custom 24の全体
筆者が所有するPRS Custom 24。PRSを代表する24フレットのダブルカッタウェイモデル

その後、ヴィンテージ寄りのMcCarty、海外生産のSE、USA製のS2、John MayerとのSilver Skyなど、ラインナップは大きく広がっていきました。

現在は「Custom 24を作っているメーカー」というより、伝統的なギターからモダン系まで幅広く扱う総合的なギターブランドになっています。

PRSはどこの国で作られるか

PRSはアメリカのギターメーカーです。

現在、Core、S2、Bolt-On、Private StockなどのUSAモデルは、アメリカ・メリーランド州スティーヴンスヴィルの工場で生産されています。

一方、SEシリーズは海外生産です。

SEは2001年に「Student Edition」としてスタートしました。初期のモデルには韓国で生産されたギターが多いため、中古情報などを見ると「PRS SE=韓国製」という説明を見かけることがあります。

しかし、現行のSEエレクトリックギターは主にインドネシアで生産されています。

中古PRSを見るときのポイント

SEは年代によって生産国が異なります。S2も年式によってピックアップやハードウェアの仕様が違うため、モデル名だけでなく製造年まで確認したほうが安心です。

フェンダーとギブソンの中間なのか

PRSを説明するときによく使われるのが「フェンダーとギブソンの中間」という表現です。

Custom 24について考えるなら、確かに分かりやすい面があります。

代表的なフェンダー系ギターでは25.5インチスケールやダブルカッタウェイ、トレモロを採用するモデルが多く、ギブソン系ではマホガニー、セットネック、ハムバッカーなどが代表的です。

Custom 24はマホガニーバック、セットネック、ハムバッカーを使いつつ、ダブルカッタウェイとトレモロ、24フレットを採用しています。スケールは25インチです。

ただ、現在のPRS全体をその一言だけで説明するのは少し無理があります。

例えばSilver Skyは25.5インチ、ボルトオンネック、3シングルという方向です。一方、McCarty 594は24.594インチで、よりヴィンテージ系セットネックギターを意識しています。

つまり、PRSというメーカー全体がフェンダーとギブソンの中間なのではなく、Custom系に両者とは違う独自のバランス感覚があると考えたほうが分かりやすいでしょう。

フェンダーとギブソン自体の違いについては、ギブソンとフェンダーの違いを比較した記事でも詳しく紹介しています。

PRSギターの特徴と魅力

ここからは、実際にギターとして見たときのPRSの特徴を紹介します。スペックだけでは分かりにくい部分ですが、私が長く使っていて特に感じるのは「一本でいろいろな音を出しやすいこと」と「弾いたときの違和感が少ないこと」です。

25インチスケールの弾き心地

Custom 24をはじめ、多くのPRSで採用されているのが25インチスケールです。

代表的なストラトキャスターの25.5インチより短く、レスポール系でよく見られる24.75インチ前後より少し長い寸法になります。

このわずかな違いが、PRSの弾き心地にかなり関係しています。

25.5インチから持ち替えると、同じ弦の太さでも少し柔らかく感じます。一方、短いスケールのギターと比べると、コードを弾いたときには適度な張りがあります。

私はストラトキャスターもレスポールも所有していますが、Custom 24へ持ち替えたときに「極端に感覚が変わった」と感じにくいのは、この25インチという寸法も理由の一つだと思っています。

もちろんスケールだけで弾きやすさが決まるわけではありません。

ネックシェイプやフレット、弦高、指板ラジアスなども関係します。それでも、いろいろなタイプのギターから持ち替えやすいという点では、PRSの25インチはかなり絶妙です。

ハイポジションが弾きやすい

Custom 24やCustom 22では、左右に大きく切り込まれたダブルカッタウェイを採用しています。

レスポールのようなシングルカットと比べると、ハイポジションへ手を入れやすく、20フレット以降を使うソロでも窮屈さを感じにくい形です。

Custom 24なら24フレットまであるので、高い音域まで使うロックやハードロック、フュージョン系のフレーズにも向いています。

24フレットだから上級者向け、ということでもありません。

普段は15フレットくらいまでしか使わない人でも、ネックジョイント周辺に余裕があること自体が弾きやすさにつながります。

PRS Custom 24のフレイムメイプルトップと2基のハムバッカー、トレモロブリッジ
PRS Custom 24のボディ。2基のハムバッカーと独自のトレモロを搭載

PRSの音は明瞭で扱いやすい

PRSの音を一言で表すのは難しいです。モデルごとにピックアップも構造もかなり違うからです。

ただ、Custom系について言えば、私が感じるのはハムバッカーらしい厚みがありながら、各弦の音が聞き取りやすいことです。

レスポール系の太い音とは少し方向が違い、低音から高音まで輪郭が見えやすい印象があります。

クリーントーンでコードを弾いても濁りにくく、歪ませたときにも低音が必要以上に膨らみにくいので、バンドの中でも使いやすいですね。

その反面、人によっては「きれいすぎる」「まとまりすぎている」と感じることもあると思います。

これは欠点というより好みです。

レスポールの少し荒々しい太さや、ストラトキャスターの鋭いシングルコイル感を求める人なら、それぞれの本家のほうがしっくり来る場合があります。

逆に、一台でクリーン、クランチ、ハイゲインまで対応したい人にはPRSのキャラクターが合いやすいでしょう。

音色の切り替えが多彩

PRSでは、コイルタップや5ウェイスイッチ、ミニトグルなどを使って複数の音色を出せるモデルが多数あります。

Custom 24系はその代表です。

ハムバッカーらしい太い音だけでなく、コイルを組み合わせた軽い音も選べるため、ライブで何本もギターを持ち替えたくない人には便利です。

もちろん、コイルタップした音がそのままヴィンテージストラトのシングルコイルになるわけではありません。

それでも、バッキングだけ少し音を軽くしたい、カッティングでは抜けを良くしたい、ソロではハムバッカーへ戻したい、といった使い方が一本でできます。

PRSの便利なところ

「どんな音でも完全に本家と同じ」ではなく、「一台のギターで実戦的な音色をいくつも使える」という考え方がPRSには合っています。

チューニングが安定しやすい

私がPRSを使っていてかなり気に入っている部分がチューニングの安定性です。

私はトレモロアームを使うことがありますが、きちんと調整されたCustom 24はかなり安心して使えます。

上位モデルではロッキングチューナーを採用し、トレモロやナットを含めてチューニング安定性を意識した作りになっています。

ただし、「PRSなら絶対にチューニングが狂わない」という意味ではありません。

弦の張り方、ナットの状態、トレモロの調整、弦の伸びなどに問題があれば、どんなギターでも狂います。

PRSのペグやモデルごとの仕様については、PRSのペグとロックペグを解説した記事で詳しく紹介しています。

リハーサルスタジオで実際に使用しているPRS Custom 24とギターエフェクター
リハーサルスタジオで使用している筆者所有のPRS Custom 24

美しい木目とバードインレイ

PRSと聞いて、音より先に見た目を思い浮かべる人もいるかもしれません。

フィギュアドメイプルを使ったトップ、美しいバーストカラー、指板に並ぶ鳥のインレイはPRSを象徴するデザインです。

バードインレイは単なる豪華な装飾として後から追加されたものではありません。

Paul Reed Smithの母親がバードウォッチングを好んでいたことが由来とされ、会社創業以前の1976年にPeter Frampton向けのギターですでに使われています。

PRSではトップ材のグレードとして「10 Top」という言葉もよく出てきます。

これは「普通より10倍きれい」という意味ではなく、PRSがフィギュアドメイプルの木目を見て選別したグレードです。

こうした外観はPRSの大きな魅力ですが、好みも分かれます。

派手な木目やバードインレイが好きな人にはたまらない一方、もっとシンプルで使い込んだ雰囲気のギターが好きな人には、少し華やかすぎると感じるかもしれません。

木目を生かしたナチュラルフィニッシュのPRS Custom 24を壁掛けした様子
木材の美しさもPRSの大きな魅力。筆者が所有していたナチュラルフィニッシュのCustom 22

PRSのシリーズと代表モデル

PRSを初めて調べると分かりにくいのが、Custom 24などの「モデル名」と、SEやS2、Coreなどの「シリーズ」が同時に出てくることです。ここを分けて考えると、かなり理解しやすくなります。

SEとS2とCoreの違い

PRSには価格や製造方法が異なる複数のシリーズがあります。

シリーズ 主な生産 特徴
SE インドネシア PRSの設計を購入しやすい価格帯で楽しめる
S2 アメリカ USA製を保ちながら工程や装飾を効率化
Bolt-On アメリカ CE 24やSilver Skyなどボルトオンモデル
Core アメリカ PRSを代表する基幹ライン
Private Stock アメリカ 木材や装飾まで選ぶ最高峰ライン

ここで重要なのは、SEだから初心者用、Coreだからプロ用、と単純に分けないことです。

現在のSEはライブやバンド練習で普通に使える完成度がありますし、価格を抑える目的であえてSEを選ぶ経験者もいるでしょう。

S2はUSA製PRSが欲しいものの、Coreほど豪華なトップ材や深いボディカーブまでは求めない人に面白いシリーズです。

特に近年のS2はUSA製ピックアップやPhase IIIチューナーなどを採用するモデルがあり、以前のS2に関する情報だけで判断しないほうがいいでしょう。

CoreになるとPRSらしい深いViolin Carve、上質な木材、USA製ハードウェアなどを含め、楽器としてだけでなく所有する満足感もかなり高くなります。

どこまでPRSに予算をかけるか迷っている方は、SE・S2・Coreの実際の販売価格を比較してみると、自分に合うグレードが見えてきます
サウンドハウスでPRS SE Custom 24を探す サウンドハウスでPRS SE Custom 24を探す サウンドハウスでPRS S2 Custom 24を探す サウンドハウスでPRS S2 Custom 24を探す

価格は販売店、モデル、仕様、為替などで変わるため、購入時は販売店の最新情報を確認してください。

Custom 24はPRSの代表モデル

「PRSらしいギターを一本挙げて」と聞かれたら、私はやはりCustom 24を挙げます。

1985年のブランド創業時から続くモデルで、現在もPRSの中心的な存在です。

代表的な構成は、メイプルトップ、マホガニーバック、マホガニーネック、ローズウッド指板、24フレット、25インチスケール、2基のハムバッカー、トレモロ。

2026年のCore Custom 24ではPRS DMOピックアップ、Gen IIIトレモロ、Phase IIIロッキングチューナーなどが採用されています。

PRS公式のCustom 24製品情報では現行仕様を確認できます。

私自身もCustom 24を使っていますが、このギターの魅力はスペック表よりも、実際にバンドで使ったときに感じやすいです。

まずPRSのCustom 24を一本使ってみたい」という方なら、価格を抑えたSE Custom 24から検討するのも現実的です
サウンドハウスでPRS S2 Custom 24を探す サウンドハウスでPRS SE Custom 24を探す

クリーンを使っても音がぼやけにくく、歪ませても低音が必要以上に膨らまず、ソロでは十分な厚みがあります。

「この曲ではストラト、この曲ではレスポール」と何本も持って行けるなら、それも楽しい選択です。

一方、ライブへ一本だけ持って行くならどうでしょう。

そう考えたときにCustom 24の便利さが出てきます。

山田のワンポイントアドバイス

私の場合、PRSの良さは家で一音ずつ確認したときより、スタジオやライブで何曲も続けて弾いたときに感じます。音色を変えやすく、ハイポジションも弾きやすいので、一本で最後まで行きやすいんですよ。

Custom 22との違い

Custom 22は、その名前の通り22フレット仕様です。

私はCustom 22も所有してきましたが、Custom 24と比べると単純に「2フレット少ないだけ」ではありません。

フロントピックアップの位置が変わるため、フロントの音にも違いが出ます。

24フレットモデルでは24フレットまで確保する関係でフロントピックアップがブリッジ側へ寄ります。22フレットではよりネック寄りへ配置できるため、フロントで丸みのある音を好む人にはCustom 22が合うことがあります。

一方、高いポジションまで使うソロやモダンな演奏ならCustom 24が便利です。

ナチュラルフィニッシュのPRS Custom 22を壁掛けした全体写真
筆者が所有してきたPRS Custom 22。Custom 24とはフレット数やピックアップ位置が異なる

McCarty 594とSilver Sky

PRSというとCustom系の印象が目立ちますが、現在はかなり違う性格のモデルがあります。

McCarty 594は24.594インチスケール、22フレット、2ボリューム・2トーンなどを採用するヴィンテージ志向のモデルです。

レスポールと比較されることがありますが、レスポールをそのままコピーしたギターではありません。伝統的なセットネックギターの方向性をPRS流に作ったモデルとして見るほうが自然です。

そしてもう一つ代表的なのがSilver Sky。

John Mayerとの共同開発によって2018年に登場したモデルで、25.5インチスケール、22フレット、3基のシングルコイルというCustom系とはまったく違う構成を採用します。

PRSの精度や作りは好きだけれど、音はシングルコイルが欲しいという人にはSilver Skyがあります。

Silver Skyについては、PRS Silver Skyの評価とSEとの違いで詳しく紹介しています。

DGTやTremontiも選べる

DGTはDavid Grissomのシグネチャーモデルです。

McCartyをベースにしながら専用ネックやピックアップ、ジャンボフレット、トレモロなどを採用し、ヴィンテージ感と実戦的な使いやすさを組み合わせています。

一方、Mark Tremontiモデルはシングルカットのボディに高出力系ピックアップを組み合わせたロック向けモデルです。

さらにMark Holcombモデルのようにダウンチューニングやモダンメタルを意識したモデルもあります。

このあたりを見ると、「PRSの音は全部同じ」というイメージがかなり違うことが分かるでしょう。

ブルース、ポップス、ハードロック、メタル、フュージョンまで、モデルを選べばかなり広いジャンルをカバーできます。

PRSのSEで十分なのか

PRSを購入するとき、多くの人が気になるのが「SEで十分なのか」という部分です。

私はSE Customも所有していました。

結論としては、演奏するためのギターとして考えるなら、SEで十分と感じる人はかなりいると思います。

現在のSEではCustom 24だけでなく、McCarty 594、DGT、Silver Sky、CE、Hollowbodyなど幅広いモデルを選べます。

だからといってCoreとの価格差が全部ブランド名だけというわけでもありません。

木材、ボディトップの加工、ネック構造、塗装、ピックアップ、ハードウェア、細かな仕上げなどを見ると違いがあります。

Coreを手にしたときの質感や所有感にも、やはり上位モデルならではのものがあります。

ただ、「PRSを買うならCoreでないと意味がない」と考える必要はないでしょう。

SEとCoreを詳しく比較したい方は、PRSのSEで十分なのかを比較した記事も参考にしてください。

SEとS2で迷っているなら、まず現在の実売価格を比べてみてください。価格差と仕様差の両方を見て、自分がどこまで求めるのかを考えると選びやすくなります。
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PRSが向いている人と注意点

PRSは完成度の高いギターですが、誰にとっても最高というわけではありません。どんな人なら魅力を感じやすいのか、逆にほかのメーカーも見たほうがいい人はどんなタイプなのかを考えてみます。

一本で幅広く弾きたい人

PRS、特にCustom系が合いやすいのは、一台でいろいろなジャンルを弾きたい人です。

ハムバッカーの厚みがありながら、音の輪郭も見えやすく、コイル切り替えを利用できるモデルも多いため、クリーンからハイゲインまで対応できます。

コピーバンドでいろいろなアーティストの曲を演奏する人にも使いやすいでしょう。

私自身、そうした使い方をすることがあります。

曲ごとに完全に同じギターの音を再現しようとすれば何本も必要になります。でも現実のライブでは、一本である程度対応できるほうが助かる場面も多いですよね。

そういう使い方にはPRSがよく合います。

弾きやすさを重視する人

PRSはネック、フレット、ハイポジションへのアクセスなど、演奏するときに気になる部分へかなり気を配っている印象があります。

ただし、ネックの太さはPRS全部で同じではありません。

Pattern ThinやWide Thinは比較的薄めで、Patternはもう少し厚みがあります。McCarty 594のPattern Vintageは、さらにしっかりした握りを感じるタイプです。

そのため「PRSのネックは細い」「PRSは太い」という口コミだけで判断しないほうがいいでしょう。

気になっているモデルがあるなら、そのモデルのネックシェイプまで確認してください。

見た目にもこだわりたい人

ギターは音だけで選ぶものではない、と私は思っています。

家に帰ってケースを開けたとき、壁に掛けて眺めたとき、「やっぱり格好いいな」と思えることも長く使う理由になります。

PRSはこの部分が非常に分かりやすいブランドです。

フレイムやキルトのメイプルトップ、バーストカラー、バードインレイなど、見た瞬間にPRSと分かるデザインがあります。

あなたがこうした見た目を気に入っているなら、それも十分な購入理由だと思います。

リハーサルスタジオでスタンドに置かれたナチュラル仕上げのPRS Custom 22
スタジオで使用していたPRS Custom 22。PRSは実用性と外観の美しさを両立している

PRSが合わない可能性がある人

一方、特定のヴィンテージギターらしさを最優先する人には、PRS以外のほうが合う場合があります。

例えば「昔ながらのストラトキャスターの乾いたシングルコイルサウンドが欲しい」という場合、まずフェンダーを試したほうが話が早いでしょう。

「レスポール独特の太さ、重量感、操作感まで含めて欲しい」という場合も、ギブソンを選ぶ意味があります。

また、PRSの華やかなトップやバードインレイが好みでない人もいます。

PRSだから必ず自分に合うとは限りません

スペックや価格だけでなく、普段よく使うアンプでクリーン、バッキング、リードを弾き、ネックの握りや重量も含めて確認することをおすすめします。

特にCoreクラスになると価格も高額です。数値や販売価格は時期によって変わるため、正確な仕様や最新価格はPRS公式サイトや販売店で確認し、最終的には実機を試したうえで判断してください。

PRSギターのよくある質問

Q1. PRSとは何の略ですか?

A. PRSは「Paul Reed Smith」の略です。創設者でギター製作者でもあるPaul Reed Smithの名前から付けられています。日本では「ピーアールエス」または「ポールリードスミス」と呼ばれます。

Q2. PRSはどこの国のギターメーカーですか?

A. アメリカのメーカーです。1985年にメリーランド州アナポリスで創業しました。現在のCore、S2、Bolt-On、Private Stockなどはメリーランド州スティーヴンスヴィルで生産されています。SEエレクトリックは主にインドネシア生産です。

Q3. PRSギターの代表モデルは何ですか?

A. ブランドを代表するモデルはCustom 24です。1985年のPRS創業当初から続いており、24フレット、25インチスケール、ダブルカッタウェイ、2ハムバッカーというPRSらしい特徴が詰まっています。

Q4. PRSは初心者でも使えますか?

A. 問題ありません。特にSEシリーズはCoreより購入しやすく、PRSの基本的な設計を体験できます。ただし初心者だから必ずSEというわけではなく、予算と弾き心地で選んでください。

Q5. PRSの音はどんな音ですか?

A. モデルによって異なりますが、Custom系はハムバッカーの厚みを持ちながら、各弦の輪郭が見えやすく、幅広い音色を作りやすい傾向があります。Silver SkyやMcCarty 594などは方向性がかなり異なるため、「PRSの音」を一種類だけで考えないほうがいいでしょう。

PRSギターの特徴まとめ

PRSは1985年にPaul Reed Smithが創業したアメリカのギターメーカーです。

ブランドを代表するCustom 24では、25インチスケール、24フレット、ダブルカッタウェイ、セットネック、2基のハムバッカー、独自のトレモロなどを組み合わせ、フェンダーともギブソンとも違うギターを作り上げています。

私自身、SE Custom、CoreのCustom 24、Custom 22を所有してきましたが、共通して印象に残っているのは作りの良さ、見た目、そしてチューニングの安定感です。

現在もCustom 24を使い続けている一番の理由は、やはり一本でいろいろな場面へ対応できるところ。

PRSの魅力をまとめると、次のようになります。

  • Custom 24を中心とした独自のギター設計
  • 25インチスケールによる独特の弾き心地
  • ハムバッカーでも各弦が聞き取りやすい音
  • 複数の音色を使いやすいピックアップ配線
  • ハイポジションまで弾きやすいボディ形状
  • トレモロ使用時も考えられたチューニング性能
  • フィギュアドメイプルとバードインレイの美しい外観
  • SEからPrivate Stockまで選べる幅広いシリーズ

そして現在のPRSは、Custom 24だけのメーカーではありません。

ヴィンテージ志向ならMcCarty 594やDGT、シングルコイルならSilver Sky、ロックならTremonti、モダン系ならCustom 24といったように、欲しい音に合わせてモデルを選べます。

PRSはフェンダーとギブソンの単なる中間ではなく、それぞれから学びながら独自の弾き心地と音を作ってきたブランドです。

一本でさまざまな音を出したい、弾きやすさも見た目も妥協したくない。そんな人なら、一度PRSを実際に弾いてみる価値は十分あると思います。

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