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こんにちは、エレキギター完全ガイドの山田です。
PRS(ポールリードスミス)といえば、美しい木目のボディ、鳥のポジションマーク、そして弾きやすさに定評のあるエレキギターですよね。
私もこれまでにSE Custom、Core Custom 24、Custom 22を所有してきました。どのギターも作りが丁寧で、見た目の美しさはもちろん、チューニングの安定性にも満足しています。現在もCustom 24は私のメインギターの1本として活躍中です。
ただ、2026年のPRSはラインナップが本当に豊富になりました。
定番のCustom 24だけでなく、ヴィンテージ寄りのMcCarty 594、歯切れのよいCE 24、シングルコイル系のSilver Sky、独特の音色を持つNarrowfield搭載モデルなど、同じメーカーとは思えないほど選択肢があります。
さらにSE、S2、Coreといったグレードもあるため、価格は10万円以下から数十万円、最高級モデルでは100万円を大きく超えることもあります。
私がPRSを選ぶときにおすすめしたいのは、最初に価格ではなく、欲しい音とギターの構造からモデルを絞ることです。
そのうえで予算に合わせてSE、S2、Coreを比較すると、価格差にも納得しやすくなります。
この記事では、2026年のPRS主要モデルを比較しながら、ジャンルや予算に合うおすすめの1本を紹介します。
- 2026年のPRS主要モデルとラインナップの違い
- Custom 24やMcCarty 594などの特徴とおすすめの用途
- SE・S2・Coreの価格帯とグレードごとの違い
- 音楽ジャンルや予算に合うPRSの選び方
PRSの種類とおすすめモデル一覧
PRSのギターを比較するときは、まず「モデル」と「シリーズ」の違いを知っておくと選びやすくなります。
Custom 24やMcCarty 594はギターの設計を表すモデル名。一方、SEやS2、Coreは製造方法や仕様、価格帯などによるシリーズの区分です。
つまり、同じCustom 24でもSEとCoreでは価格も使用されているパーツも異なります。まずは全体像から見ていきましょう。
PRSのシリーズとグレード
PRSは1985年にアメリカで創業したギターメーカーです。現在はアメリカ製の高級モデルだけでなく、インドネシア製のSEシリーズまで幅広く展開しています。
2026年の主なシリーズは次のとおりです。
| シリーズ | 主な製造国 | 特徴 |
|---|---|---|
| SE | インドネシア | 価格を抑えた実用的なシリーズ |
| S2 | アメリカ | USA製の品質と価格のバランスを重視 |
| Bolt-On | アメリカ | ボルトオンネックを採用したモデル群 |
| Core | アメリカ | PRSの中心となる上位シリーズ |
| Private Stock | アメリカ | 特別な木材や仕様を採用する最高級シリーズ |
SEは「Student Edition」の略で、2001年から展開されているシリーズです。現在のSEエレクトリックは、主にインドネシアで製造されています。
ただし、SEだから初心者専用というわけではありません。ライブで十分に使えるモデルも多く、価格を考えると非常に魅力的です。
S2はアメリカ・メリーランド州の工場で生産されるシリーズ。Coreよりもボディ加工や装飾を効率化し、価格を抑えています。
CoreはPRSの本流といえるシリーズで、美しいトップ材、上位のハードウェア、細かな仕上げなどが特徴です。
なお、Bolt-OnはS2とCoreの中間を意味する価格ランクではありません。CE 24やSilver Skyなど、ネックをボルトで固定する構造を採用したUSA製モデルのグループです。
PRSの基本的な特徴については、PRSギターの特徴・魅力・音の傾向を解説した記事でも詳しく紹介しています。
2026年の人気モデル比較
まず、今回おすすめしたい代表的なモデルを比較してみましょう。
PRSはモデルによって得意な音楽が違うため、名前の知名度だけで選ばないことが大切です。
| モデル | 主な特徴 | 向いているジャンル |
|---|---|---|
| Custom 24 | 24フレット・2ハムバッカー | ロック・ポップス・フュージョン |
| Custom 24-08 | 多彩な音色切り替え | オールジャンル |
| McCarty 594 | 22フレット・ヴィンテージ志向 | ブルース・クラシックロック |
| CE 24 | ボルトオンネック | ロック・ポップス・ファンク |
| Silver Sky | 3シングルコイル | ブルース・ポップス・ファンク |
| NF3・NF系 | Narrowfieldピックアップ | ポップス・ファンク・ロック |
| DGT | ヴィンテージ系の音とトレモロ | ブルース・ロック |
| Mark Tremonti | 高出力ハムバッカー | ハードロック・メタル |
| Hollowbody系 | 空洞を持つボディ構造 | ジャズ・ブルース・ポップス |
こうして見ると、PRSは単にCustom 24のバリエーションを増やしているメーカーではないことがわかります。
フェンダーのストラトキャスターに近い方向のギターもあれば、ギブソンのレスポールを思わせるモデルもあります。
そして、その中間的な音だけでなく、PRS独自のサウンドを追求したモデルも存在します。

Custom 24は定番の万能型
PRSのおすすめモデルを1本だけ挙げるなら、私ならまずCustom 24を候補にします。
1985年のブランド創業時から続いている代表モデルで、PRSらしさが詰まったギターです。
基本構造は25インチスケール、24フレット、ダブルカッタウェイ、2基のハムバッカー、トレモロブリッジという組み合わせ。
ネックは比較的薄めのタイプが採用され、ハイポジションまで弾きやすく設計されています。
このギターの魅力は、歪ませたリードサウンドからクリーントーンまで幅広く対応できることです。
ハムバッカーらしい厚みがありながら、コードを弾いたときに各弦の音が聞き取りやすく、低音が必要以上に膨らみにくい印象があります。
私がライブでCustom 24を使う理由も、このバランスのよさです。
洋楽ハードロックを演奏するときには太い歪みが欲しい一方、曲によってはクリーンなアルペジオも必要になります。そんなときに1本で対応しやすいのはありがたいですね。

なお、2026年のCore Custom 24にはDMOピックアップが採用されています。以前の85/15搭載モデルとは仕様が異なるため、購入時には製造年も確認してください。
同じCustom 24でもSE、S2、Coreで仕様が違いますが、PRSらしい音と演奏性を求めるなら、最初に比較したいモデルであることは変わりません。
Custom 24-08とCustom 22
Custom 24と一緒に比較しておきたいのがCustom 24-08です。
こちらは基本的なCustom 24の構造をベースに、ピックアップの切り替え機能を増やしたモデルです。
特にSE Custom 24-08では、2つのミニスイッチで前後のハムバッカーを個別にコイルタップできます。
ハムバッカーの太い音だけでなく、シングルコイルに近い軽やかな音も使いたい人に向いています。
ただし、2026年のCoreやS2のCustom 24-08では、ミニスイッチが高域通過フィルターを切り替えるEQ方式になっています。SEと同じ機能ではないので注意してください。
2026年モデルでは、同じ「24-08」という名称でもスイッチの働きを確認する必要があります。
(出典:PRS Guitars公式「Custom 24-08」)
もう一つ比較したいのがCustom 22です。
Custom 24との大きな違いはフレット数で、Custom 22は22フレット仕様です。
フレット数が違うとネック側ピックアップの位置も変わるため、フロントの音色にも違いが生まれます。
私はCustom 22も所有してきましたが、24フレットが必要ない人なら22フレット仕様も十分魅力的だと思います。

なお、Custom 22は中古市場で探す機会が多いモデルです。現行のCustom 24と比較する場合は、フレット数だけでなく年式やピックアップの違いも見ておきましょう。
McCarty 594はヴィンテージ志向
クラシックロックやブルースを中心に演奏するなら、McCarty 594はぜひ候補に入れてほしいモデルです。
Custom 24とは設計思想がかなり異なります。
スケールは24.594インチで、一般的なCustom 24の25インチより短め。フレット数は22で、ネックには太めのPattern Vintageシェイプが採用されています。
さらに、2ボリューム・2トーンという操作系も特徴です。
それぞれのピックアップの音量とトーンを個別に調整できるため、レスポールに慣れている人には扱いやすいでしょう。
音の方向性も、現代的なCustom 24よりヴィンテージ寄りです。低出力系のハムバッカーを使い、クランチサウンドや自然な歪みとの相性を意識した設計になっています。
私はレスポールも長く弾いていますが、ヴィンテージ系のギターには、ピッキングの微妙な違いを音に反映させる楽しさがあります。
McCarty 594は、そうした演奏をPRSの精度や仕上げで楽しみたい人に合うモデルでしょう。
一方で、ネックの握り心地や操作系はCustom 24と大きく違います。24フレットの薄めのネックを求める人には、少し方向性が違うかもしれません。
SE McCarty 594も展開されているため、ヴィンテージ志向のPRSを比較的購入しやすい価格で試せるのも魅力です。
CE 24は歯切れのよさが魅力
CE 24は、Custom 24に近い基本構成を持ちながら、ネックをボルトで固定しているモデルです。
PRSのCustom系はセットネックが中心ですが、CE 24ではボルトオン構造を採用しています。
一般的にボルトオンのギターは、ピッキングした瞬間のアタックがはっきり感じられる傾向があります。
CE 24もその特徴を生かし、コードカッティングや歯切れのよいリフを弾きたい人に向いたギターです。
2026年のUSA製CE 24は、25インチスケール、24フレット、85/15ピックアップ、コイルタップ機能などを採用しています。
Custom 24のように幅広い音楽へ対応しながら、少し異なる反応やネックの感触を楽しめるモデルと考えるとわかりやすいでしょう。
また、SE CE 24もラインナップされています。
価格を抑えたSE CE 24 Standard Stoptail Satinは、マホガニーボディに固定式ブリッジを組み合わせたモデルです。
トレモロアームを使わない人なら、弦交換や調整が比較的簡単な固定式ブリッジは大きなメリットになります。
ハードロックからポップスまで演奏する人で、アタック感のある音が好きならCE系を試してみる価値があります。
NF系は独特の音色を楽しめる
PRSの中で少し変わったモデルを探しているなら、Narrowfieldピックアップを採用したギターも面白い存在です。
Narrowfieldは、一般的なハムバッカーともシングルコイルとも異なる構造を持つPRS独自のピックアップです。
シングルコイルのような音の輪郭や歯切れのよさを意識しながら、ハムノイズを抑える設計が特徴になっています。
代表的なモデルのSE NF3には、3基のNarrowfield DD “S”ピックアップが搭載されています。
見た目は3シングルコイルのギターに近いものの、一般的なストラトキャスターと同じ音ではありません。
コードの分離を重視する人や、ファンク、ポップス、クリーントーンを多用する人には興味深い選択肢です。
また、NF 53やMyles KennedyモデルにもNarrowfield系のピックアップが採用されています。
ハムバッカーでは太すぎるけれど、通常のシングルコイルでは少し物足りない。そんな音を探している人は、NF系を試してみてください。
Silver Skyはシングルコイル派
PRSの中でもCustom系と大きく異なるのがSilver Skyです。
ジョン・メイヤーとの共同開発によって誕生したモデルで、25.5インチスケール、22フレット、3基のシングルコイルを採用しています。
一般的なPRSの25インチスケールより長く、弦の張りや音の反応も違ってきます。
ブルースやポップス、ファンクなどで、シングルコイルの繊細なニュアンスを大切にしたい人におすすめです。
Silver SkyにはUSA製とSE Silver Skyがあります。
USA製は7.25インチの指板ラジアスを採用し、ヴィンテージスタイルの弾き心地を意識しています。
一方、SE Silver Skyは8.5インチラジアスを採用しており、少し異なる握り心地と演奏感です。
私はストラトキャスターも長く使っていますが、シングルコイルの独特な音色が欲しいときは、ハムバッカーのコイルタップだけでは代用しきれないと感じます。
そのため、最初からストラト系の音が好みなら、Custom 24よりSilver Skyを選ぶほうが満足できる可能性があります。
詳しい違いは、PRS Silver Skyの評価とSEとの違いを解説した記事で紹介しています。
DGTやハードロック向けモデル
PRSには、特定のギタリストと共同開発したシグネチャーモデルも多数あります。
その中でブルースやロックにおすすめしたいのがDGTです。
DGTはデヴィッド・グリッソムのシグネチャーモデルで、McCartyをベースに独自のネック、ジャンボフレット、トレモロなどを組み合わせています。
ヴィンテージ系の音色を持ちながら、トレモロアームも使えるところが特徴です。
2026年には、ボディの一部に空洞を設けたDGT Semi-HollowもCoreラインナップに加わりました。
一方、ハードロックやメタルが中心なら、Mark Tremontiモデルも魅力的です。
高出力系の専用ピックアップとシングルカットのボディを組み合わせ、太く迫力のある歪みを狙ったギターです。
さらに、ダウンチューニングや現代的なメタルを演奏するならMark Holcombモデルも候補になります。
どちらも一般的なCustom 24とは目的が異なるため、音楽ジャンルがはっきりしている人ほど選びやすいモデルでしょう。
なお、2026年にはS2 Vela HHTも登場しています。こちらは2基のハムバッカーとトレモロを搭載し、PRSの中でも個性的なオフセットボディを採用したモデルです。
セミホロウとホロウボディ
PRSにはソリッドボディだけでなく、セミホロウやホロウボディのモデルもあります。
セミホロウはボディ内部の一部に空洞を設けた構造で、一般的にソリッドボディとは異なる響きや音の広がりを楽しめます。
Special Semi-Hollowは、その代表的なモデルです。
ハムバッカーとNarrowfieldを組み合わせ、多彩な音色を出せる設計になっています。
また、SE Custom 24 Semi-Hollow Piezoは、通常のマグネチックピックアップに加えてピエゾシステムを搭載しています。
これによってエレキギターらしい音と、アコースティックギターを思わせる音色を1本で使い分けられます。
ライブで曲ごとにギターを持ち替えたくない人には、かなり便利な構成でしょう。
ただし、ピエゾサウンドが本物のアコースティックギターと完全に同じになるわけではありません。
ジャズや落ち着いたクリーントーンを中心に演奏するなら、Hollowbody IIやSE Hollowbodyなども比較してみてください。
PRSの価格帯と安いおすすめモデル
欲しい音の方向性が決まったら、次は予算です。
PRSは高級ギターのイメージがありますが、現在は10万円以下で購入できるSEモデルもあります。
ただし、価格が上がれば必ず自分に合うギターになるとは限りません。ここでは各シリーズの価格差と、その金額を払う意味を見ていきます。
2026年のPRS価格比較
2026年の国内販売例を参考に、主なモデルの価格帯をまとめました。
下記は新品販売価格の大まかな目安です。販売店、カラー、為替、限定仕様、在庫状況などによって金額は変わります。
| モデル | 新品価格の目安 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| SE CE 24 Standard Stoptail Satin | 約8万〜10万円 | 安いPRSを探す人 |
| SE Custom 24 | 約13万〜16万円 | 定番PRSを手頃に使いたい人 |
| SE McCarty 594 | 約14万〜18万円 | ヴィンテージ系が好きな人 |
| SE Silver Sky | 約10万〜15万円 | シングルコイル派 |
| S2 Custom 24 | 約30万〜40万円 | USA製PRSを実用重視で選ぶ人 |
| Core Custom 24 | 約60万〜80万円以上 | 仕上げや素材にもこだわる人 |
例えば、2026年モデルのSE Custom 24は約13万2,000円、S2 Custom 24は約34万〜35万円、Core Custom 24は通常仕様で約64万円という国内販売例があります。
SEの中には特殊なトップ材や限定カラーを採用したモデルもあり、同じCustom 24でも価格が上がることがあります。
また、USA製の上位モデルでは10 Topなどの木材グレードによって価格差が生まれます。
価格について
表示した金額は2026年の国内販売例をもとにした一般的な目安です。値引きや在庫状況によって変動するため、正確な販売価格は各販売店とメーカー公式情報を確認してください。
安いPRSならSE CE 24
できるだけ予算を抑えてPRSを購入したい人には、SE CE 24 Standardシリーズがおすすめです。
特にSE CE 24 Standard Stoptail Satinは、10万円以下で購入できる場合があり、現実的な選択肢になります。
マホガニーボディにメイプルネックを組み合わせ、85/15 “S”ハムバッカーを2基搭載しています。
ボディの豪華な木目や派手な装飾はありませんが、実際に演奏するうえで必要な部分を重視したモデルです。
固定式ブリッジなので、トレモロアームを使わない人にも向いています。
私なら、初めてPRSを買う人で予算が10万円前後なら、このモデルから検討します。
ただし、Custom 24の美しいメイプルトップに憧れている場合は、安さだけでこちらに決めないほうがよいでしょう。
ギターは毎日目にするものです。見た目が好きかどうかも、長く使うための大切な条件になります。
PRS SE CE24を検索するSE Custom 24は定番の選択
PRSらしいデザインとサウンドを楽しみたいなら、PRS SE Custom 24は非常におすすめです。
フレイムメイプルの美しいトップ、バードインレイ、24フレット、2基のハムバッカーなど、PRSを象徴する仕様がそろっています。
2026年モデルは85/15 “S”ピックアップとコイルタップ機能を採用しており、さまざまな音楽に対応できます。
私も以前SE Customを所有していましたが、当時からネックの仕上がりにはよい印象を持っていました。
もちろんCoreと比較すれば、木材やハードウェア、ボディ加工などに差はあります。
しかし、価格差が数十万円あるからといって、SEでは満足できないとは限りません。
自宅練習からスタジオ、ライブまで、実際に弾くためのギターとして考えるなら十分魅力があります。
特に、初めてPRSを購入する人や、フェンダー・ギブソン以外のギターを追加したい人に向いています。
PRS SE Custom24を検索するヴィンテージ派ならSE McCarty
レスポール系の音色が好きで、予算を抑えたい人にはPRS SE McCarty 594がおすすめです。
Custom 24より短い24.594インチスケールと、22フレット仕様を採用しています。
ピックアップは58/15 LT “S”で、ヴィンテージタイプのハムバッカーサウンドを意識したモデルです。
2ボリューム・2トーンによって細かな音量調整も可能なので、レスポールから持ち替えても操作に馴染みやすいと思います。
シングルカット仕様もあるため、見た目の好みで選べるのも魅力です。
ただし、SE McCarty 594とCore McCarty 594ではピックアップや細かな仕様が異なります。
また、ネックは比較的太めです。Custom 24の薄いネックをイメージして買うと、握ったときに違いを感じるはずです。
購入前には、できれば実物を弾いて確認したいモデルですね。
PRS SE McCarty 594を検索するS2はUSA製を選ぶ現実的な価格
予算が30万円台まで広がるなら、S2シリーズが候補に入ります。
特にS2 Custom 24は、2026年のPRSラインナップで注目したいモデルです。
S2はアメリカ製でありながら、Coreより加工工程や装飾を簡素化して価格を抑えています。
ボディトップにはAsymmetric Bevelと呼ばれる加工を採用し、Coreの深いViolin Carveとは異なる外観になっています。
また、ネック構造もCoreとは異なります。
一方、2026年のS2 Custom 24にはUSA製85/15ピックアップ、Phase IIIロッキングチューナー、ニトロ仕上げなどが採用されています。
昔のS2に使われていた海外製ピックアップの情報を、現在のモデルへそのまま当てはめるのは正確ではありません。
現在のS2は、単なる廉価版Coreというより、USA製PRSを実用的な価格で使いたい人に向いた独立した選択肢と考えるほうが自然です。
Coreの美しい木目やボディ加工に特別なこだわりがなければ、S2で十分満足できる人も多いと思います。
Coreはどこに価値がある?
Core Custom 24はPRSの中心となる上位モデルです。
価格はSEの数倍になりますが、その差は単純なピックアップの性能だけではありません。
深いViolin Carveを持つボディトップ、1ピースのマホガニーネック、上位のトレモロシステム、ロッキングチューナー、ニトロ仕上げなど、楽器全体の仕様が異なります。
そして、手に持ったときの質感や細部の仕上がり、美しい木材なども大きな魅力です。
私はCore Custom 24を所有していますが、弾くだけでなく眺めていても飽きないギターだと感じています。

とはいえ、Coreを買えば誰でもSEよりよい演奏ができるわけではありません。
音の好みやネックの握り心地によっては、SEのほうが弾きやすいと感じることもあるでしょう。
Coreをおすすめしたいのは、上位仕様の音や弾き心地に加えて、所有する満足感まで求める人です。
ちなみに10 Topは、PRSが美しい杢目を選別した木材グレードの一つです。10倍よい音が出るという意味ではありません。
音だけを優先するなら通常のCore、木目にもこだわりたいなら10 Topという考え方でもよいと思います。
PRSはSEで十分なのか
これはPRSを選ぶときに、かなり気になるポイントでしょう。
私の考えでは、使いたい音が出て、ネックが手に合い、演奏に支障がなければSEで十分です。
私が以前所有していたSE Customでも、価格を考えるとネックの感触がよく、PRSらしい弾きやすさを感じました。
もちろん、Coreの細かな仕上がりや上位パーツには魅力があります。しかし、その差に何十万円もの価値を感じるかどうかは人によって違います。
SEで満足しているなら、無理にCoreまで予算を上げる必要はありません。
反対に、Coreの木目や質感に強く惹かれているなら、SEを購入しても後からCoreが欲しくなる可能性があります。
そういう場合は、初めからCoreを購入するか、状態のよい中古Coreを探すほうが結果的に満足できるかもしれません。
このテーマについては、PRS SEで十分なのかをCoreと比較した記事で詳しく紹介しています。
中古PRSは狙い目なのか
新品では予算が届かない場合、中古PRSも有力な選択肢です。
特にS2やCoreは、新品と中古の価格差が大きくなることがあります。
そのため、予算20万〜30万円台でUSA製PRSを探したいなら、中古市場もチェックしてみる価値があります。
ただし、中古PRSは年式による仕様の違いが大きい点に注意してください。
例えばCustom 24には、ロータリースイッチを採用していた時代のモデルや、現在とは異なるピックアップを搭載したモデルがあります。
また、SEには初期の韓国製と現行のインドネシア製が存在します。
S2も製造時期によってピックアップやペグなどが違うため、単に「S2 Custom 24」と書かれているだけでは判断できません。
中古を購入するときは、年式、シリアル番号、ピックアップ、フレットの状態、ネックの状態を確認しましょう。
トレモロを搭載したモデルなら、ブリッジやアームの状態も重要です。
さらに、改造歴の有無も確認しておきたいところ。ピックアップが交換されている場合、元の仕様とは音が異なります。
中古を探すなら、状態のよいPRS Custom 24やS2 Custom 24の中古モデルから比較するとよいでしょう。
中古PRSを検索する中古ギター全般の注意点は、中古エレキギターで失敗しない選び方も参考にしてください。
PRSで失敗しない選び方とおすすめ
ここまで代表モデルと価格帯を見てきましたが、最後に大切なのは実際の弾き方との相性です。
PRSはモデルによってネックの太さやスケール、ピックアップ、ブリッジ構造が違います。
高価なモデルでも、自分の演奏スタイルに合わなければ満足できません。ここでは音楽ジャンルや弾き心地から選ぶ方法を紹介します。
ハードロックにおすすめのPRS
ハードロックを中心に演奏するなら、まずCustom 24をおすすめします。
2ハムバッカーと24フレットの組み合わせは、歪ませたリードプレイに向いています。
高音域まで弾きやすいボディ形状も、ソロを多く弾く人には魅力です。
私は1980年代から2000年代の洋楽ハードロックをコピーバンドで演奏していますが、Custom 24はこうした音楽と相性のよいギターだと感じています。

特に、クリーンからハイゲインまで1本で対応したいならCustom 24は便利です。
一方、もっと高出力のピックアップや重量感のある音を求めるならMark Tremontiも候補になります。
ダウンチューニングを多用する現代的なメタルなら、Mark Holcombのような専用設計のモデルが向いているでしょう。
ただし、歪みの音はアンプやエフェクターでも大きく変わります。
自宅や店頭で比較するときは、できるだけ同じアンプ設定で弾くことをおすすめします。
ブルースやクラシックロック向け
ブルースやクラシックロックが中心なら、McCarty 594、DGT、Silver Skyを比較してみてください。
太いハムバッカーサウンドが好みならMcCarty 594。ピッキングの反応やヴィンテージ系の音色を楽しみながらアームも使いたいならDGTが候補です。
そして、シングルコイルの抜けのよさや繊細な音を求めるならSilver Skyが向いています。
同じブルースでも、ギブソン系の太い音が好きなのか、フェンダー系の軽やかな音が好きなのかで選ぶモデルは変わります。
私はレスポールとストラトキャスターの両方を使っていますが、この2種類は演奏していて気持ちよいポイントが違います。
レスポール系では太い音を生かしたリード、ストラト系ではピッキングのニュアンスが出るクリーントーンなど、それぞれに楽しさがあります。
PRSはその両方の方向をカバーするモデルを展開しています。
だから、PRSというメーカー名だけで選ばず、自分が好きな音の系統を先に決めると失敗しにくくなります。
ポップスやファンク向け
ポップスやファンクでは、コードを弾いたときの音の分離や、ピッキングの歯切れが重要になることがあります。
こうしたジャンルにはSilver Sky、NF3、CE 24などがおすすめです。
Silver Skyはシングルコイルらしい軽快な音色が魅力で、カッティングやクリーンなコード演奏と相性がよいモデルです。
NF3はNarrowfieldならではの音色を持ち、通常のシングルコイルとは違う太さや輪郭を楽しめます。
CE 24はハムバッカーを搭載していますが、コイルタップによって音色を変えられます。
ただし、コイルタップの音は一般的なシングルコイルと完全に同じではありません。
普段からシングルコイルの音を中心に使うならSilver SkyやNF3、幅広いジャンルを演奏するならCE 24という選び方がよいでしょう。
ネックの太さとスケールを確認
PRSを選ぶうえで、音と同じくらい大切なのがネックです。
PRSのネックはすべて同じ形ではありません。
代表的なCustom 24には比較的薄めのPattern ThinやWide Thin、McCarty 594には太めのPattern Vintageなどが採用されています。
また、スケールにも違いがあります。
| スケール | 代表モデル | 特徴 |
|---|---|---|
| 24.594インチ | McCarty 594 | 比較的柔らかな弦の張り |
| 25インチ | Custom 24・CE 24・DGT | PRSの代表的なスケール |
| 25.5インチ | Silver Sky・Fiore | 比較的張りのある弾き心地 |
一般的には、同じ弦とチューニングならスケールが短いほど弦の張りは柔らかく、長いほど張りが増します。
ただし、実際の弾き心地は弦の太さや弦高、ネック形状などにも左右されます。
私自身、ギターを選ぶときにはネックの感触をかなり重視しています。
スペック表を見ればスケールやネックの名称はわかりますが、手に持ったときの印象まではわかりません。
特に、長年使っているギターから持ち替える場合は、小さな違いが意外と気になるものです。
できれば店頭で実際にコードと単音の両方を弾き、違和感がないか確認してみてください。
ピックアップと音色切替の違い
PRSの音色を決める重要な要素がピックアップです。
同じCustom 24でも、製造年やグレードによって搭載されるピックアップが違います。
2026年のCore Custom 24はDMO、S2 Custom 24は85/15、SE Custom 24は85/15 “S”を採用しています。
それぞれ設計や製造仕様が異なるため、同じモデル名だから音まで同じとは限りません。
また、コイルタップや5ウェイスイッチの有無によって、使える音色も変わります。
ここで気をつけたいのは、音色の数が多ければ必ず使いやすいわけではないことです。
ライブで頻繁に音色を切り替える人にとっては、多機能な配線が便利な反面、操作が複雑になることもあります。
例えば、曲の途中で素早くリアのハムバッカーへ戻したいなら、単純な切り替え方式のほうが使いやすいと感じる場合もあるでしょう。
逆に、1本でさまざまな音色を作りたいならCustom 24-08やSpecial Semi-Hollowのようなモデルが魅力的です。
重要なのは、必要な音が出せるかどうか。音色の数だけで判断しないことをおすすめします。
トレモロと固定ブリッジを選ぶ
PRSにはトレモロアームを搭載したモデルと、固定式ブリッジを採用したモデルがあります。
Custom 24などはトレモロ搭載モデルの代表です。
アームを使ったビブラートや音程変化を楽しめる一方、弦交換やチューニング、ブリッジの調整には慣れが必要な場合があります。
ただし、PRSのトレモロは適切に調整されていれば、安定した演奏を意識した設計になっています。
私もCustom 24を使っていて、チューニングの安定性にはよい印象を持っています。
一方、McCarty 594やSE CE 24 Standard Stoptail Satinなどは固定式ブリッジを採用しています。
アームを使わない人や、弦交換・調整の手軽さを重視したい人には固定式が向いています。
また、ダウンチューニングを頻繁に変更するなら固定式ブリッジが便利な場合もあります。
ギターを選ぶときは、アームを実際に使うかどうかも考えてみましょう。
試奏と購入前のチェックポイント
候補が決まったら、できるだけ実際のギターを試奏することをおすすめします。
PRSは製造精度の高さで評価されるメーカーですが、木材を使った楽器なので個体ごとに音や重量、ネックの感触は異なります。
特に確認しておきたいのは、ネックの握り心地とハイポジションの弾きやすさです。
ギターを構えたときのバランスや重量も大切になります。
自宅では気にならなくても、長時間のスタジオ練習やライブで使うと重さが負担になることもあるからです。
さらに、アンプにつないで各ピックアップの音を試してみましょう。
クリーントーンだけでなく、普段使う歪みの設定でも確認すると、そのギターの特徴がつかみやすくなります。
中古の場合は、ネックの反り、フレットの減り、電装系の不具合、トレモロの動作なども確認したいところです。
購入前に注意したいこと
同じモデル名でも、製造年やグレードによって仕様が異なる場合があります。また、木材やパーツの変更、価格改定などが行われることもあります。最終的な仕様はメーカー公式サイトで確認し、状態や調整に不安がある場合は楽器店や専門のリペア担当者へ相談してください。
私がCustom 24を使い続ける理由
私はこれまでフェンダー、ギブソン、PRSなど、いろいろなメーカーのギターを使ってきました。
その中でもPRS Custom 24は、現在も手元に残して使っているギターです。
理由は、音のバランスと弾きやすさ、そしてチューニングの安定性が自分の演奏スタイルに合っているからです。
ハードロックのコピーバンドでは、曲によって求められる音色が変わります。
太いディストーションが必要な曲もあれば、歪みを抑えたバッキングやクリーントーンを使いたい曲もあります。
Custom 24は、そのような場面で頼りになるギターです。
もちろん、レスポールにはレスポールのよさがあり、ストラトキャスターにはストラトキャスターならではの魅力があります。
PRSだけですべてを完璧に再現できるとは思いません。
それでも、幅広い音楽に対応でき、演奏していてストレスが少ないことは私にとって大きな価値です。
◆山田のワンポイントアドバイス
私がギターを選ぶとき、最後は「このギターをライブやスタジオへ持っていきたいか」で考えます。価格やスペックが立派でも、弾くたびに違和感があるなら長く使い続けるのは難しいものです。反対に、弾いていて気持ちよく、見た目も好きなギターなら自然と手に取る回数が増えます。PRSを選ぶときも、そんな感覚を大切にしてほしいですね。
PRS選びのよくある質問(FAQ)
Q1. PRSで一番おすすめのモデルは?
A. 幅広いジャンルを1本で演奏したいならCustom 24がおすすめです。24フレット、2ハムバッカー、トレモロという構成で、ロックからポップスまで対応しやすいモデルです。ただし、ブルース中心ならMcCarty 594、シングルコイルが好きならSilver Skyのほうが合う場合もあります。
Q2. PRSで一番安いモデルは?
A. 2026年の主なラインナップでは、SE CE 24 Standard Stoptail Satinなどが比較的安いモデルです。国内では新品8万〜10万円程度で販売される例があります。ただし、店舗や時期によって価格は変わるため、購入前に確認してください。
Q3. 初心者にはSEとS2のどちらがおすすめ?
A. 最初のPRSなら、価格を抑えられるSEから検討するのがおすすめです。SEでも練習やライブに使えるモデルがそろっています。一方、USA製のパーツや仕上げにこだわり、予算に余裕があるならS2も魅力的です。初心者だから必ずSEを選ばなければならないわけではありません。
Q4. PRSの中古ギターは買っても大丈夫?
A. 状態がよければ中古PRSも十分おすすめできます。ただし、製造年によってピックアップやスイッチ、ネック形状などの仕様が異なります。ネック、フレット、電装系、トレモロの状態を確認し、できれば保証のある楽器店で購入すると安心です。
Q5. PRSはレスポールとどちらがおすすめ?
A. 太いヴィンテージ系ハムバッカーサウンドを求めるならレスポールやMcCarty 594、24フレットの演奏性や幅広い音色を求めるならCustom 24がおすすめです。ただし、PRSにもレスポールに近い方向のモデルがあるため、メーカー名だけでなく構造と音の好みで比較するとよいでしょう。
まとめ
2026年のPRSは、Custom 24を中心としたモデルだけでなく、ヴィンテージ志向のMcCarty 594、ボルトオンのCE 24、シングルコイル系のSilver Sky、Narrowfield搭載モデルなど、幅広いギターがそろっています。
そのため、PRSを選ぶときは価格や人気だけで判断せず、自分の弾きたい音楽に合ったモデルを選ぶことが大切です。
- 幅広いジャンルを演奏するなら:Custom 24
- 多彩な音色を使いたいなら:Custom 24-08
- ブルースやクラシックロックなら:McCarty 594・DGT
- 歯切れのよいアタックを求めるなら:CE 24
- シングルコイルの音が好きなら:Silver Sky
- 独特な音色を楽しみたいなら:NF3などのNarrowfield系
- ハードロックやメタル中心なら:Custom 24・Mark Tremonti
- 安くPRSを購入したいなら:SE CE 24 Standard系
- USA製PRSを実用重視で選ぶなら:S2 Custom 24
- 素材や仕上げにもこだわるなら:Core Custom 24
私自身、これまでSE Custom、Core Custom 24、Custom 22を所有し、それぞれの魅力を感じてきました。
そして現在もCustom 24をメインギターとして使い続けています。
高いPRSだから必ず満足できるわけでも、安いSEだから物足りないわけでもありません。
欲しい音と演奏スタイルからモデルを決め、その中で予算に合うグレードを選ぶ。
この順番なら、PRSの豊富なラインナップの中から自分に合った1本を見つけやすくなると思います。
ぜひ、気になったモデルを実際に手に取ってみてください。スペックだけではわからない、弾いた瞬間の心地よさもギター選びの大切な楽しみですよ。



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